SNSチャリティーがもたらす感動の実績
特定非営利活動法人シフトエイティ(SHIFT80)は、国際チャリティー・デーから国際ガールズ・デーにかけて実施した「#やさしさアクション」というSNSチャリティーキャンペーンで感動の成果を上げました。このキャンペーンは、参加者が自らのSNSで「やさしさ」を投稿するたびに、その数に応じて協賛企業からケニアの女子生徒に生理用品が提供されるという取り組みです。
小さな投稿が生む大きな変化
「#やさしさアクション」には157件もの投稿が寄せられ、結果として約314日分の通学支援が実現しました。小さな共感の投稿が、遠く離れた人々の「学びを続ける時間」に変わる様子はまさに感動的です。この新しい支援の形は、寄付や思いやりの文化を育む第一歩となりました。
生理用品支援が教育を守る
ケニアでは多くの女子生徒が「生理の貧困」によって学校を欠席しています。特にスラム地区では、9割以上の女子生徒が生理期間中に学校を休んでしまうという現状があります。Nation紙の調査によると、63.4%の女性が1周期あたりに必要な生理用ナプキンの枚数は11〜20枚であるにも関わらず、多くの女性が経済的理由から数えるほどしか買えないのが現実です。このように必要な生理用品が手に入らないことが、女子生徒たちにとって重大な教育機会の喪失につながっているのです。
今回の「#やさしさアクション」によって、合計157パック、つまり1,570枚の生理用品が届けられました。これは、女子生徒たちにとって実質的に約314日分の通学支援を意味します。また、生理用品の入手が困難な状況は、性的被害のリスクを高める要因ともなっています。調査によれば、33.6%の回答者が生理用品の欠如が原因で性的嫌がらせや搾取を受けた経験があると答えています。このため、生理用品の提供は、単なる学びの支援を超えた意味を持つのです。
SNSの力で支援の輪を広げる
「#やさしさアクション」は、SNSを通じて「やさしさ」をシェアするという日常的な行為が、ケニアの女子生徒たちの「通学を支える」という大きな支援につながるという仕組みです。この取り組みは、参加者が「ただ投稿する」だけで、遠くの誰かを応援することができる新しい体験を提供しています。「共感を呼び起こす」行動が、寄付や社会参加への心理的なハードルを下げ、やがては「分かち合い」の文化を育てていくことが期待されているのです。
代表の坂田ミギー氏の想い
シフトエイティの代表理事である坂田ミギー氏は、「たった1ドルの生理用品が買えないために、教育の機会を失う女の子たちがいる」と述べ、寄付や共有が大きな変化を生む可能性を秘めていると信じています。「#やさしさアクション」の初期の一歩が、ケニアのスラム地域に住む女子生徒たちに“安心して学べる時間”をもたらし、その効果が広がる様子を見守っています。
今後の展望と活動の拡大
SHIFT80は、2025年12月からこのキャンペーンによって調達された生理用品をケニア・ナイロビのスラム地域で配布する予定です。現地の学校や女性支援団体と協力し、女子生徒が安心して学び続けられる環境づくりに力を入れています。また、今後はこの“やさしさの連鎖”をさらに広げていくため、日本国内でも共感を行動に移すための小さなアクションを継続して発信していきます。一度の投稿や寄付で終わらない、「続いていく支援の形」を社会に根づかせていくことが、彼らの活動の目標です。
おわりに
「#やさしさアクション」は、やさしさの広がりが社会を変えていく第一歩です。私たちもこの取り組みに参加し、少しでも多くの女子生徒たちが教育を受けられる未来を一緒に作っていきましょう。