再演「La Traviata」
2025-03-10 16:08:01

柴田智子オペラ「La Traviata」新たなメッセージを届ける再演

終わりを見つめるオペラモダニズムの新たな試み



柴田智子が主演・脚本・演出を務めるオペラ「La Traviata」が、2025年6月13日に豊洲シビックセンターホールで再演されます。本作はオペラのクラシックな魅力を保ちながらも、現代の視点を取り入れた斬新な内容です。柴田のこれまでのキャリアを振り返り、彼女自身が大切にしてきた音楽と向き合う中で生まれたこの作品には、特別なメッセージが込められています。

柴田は自身のオペラキャリアの最後を意識しつつ、70歳の生きる声を思い浮かべながら「La Traviata」のスコアに向き合います。ある朝、彼女は自らのルーツを探求し、「椿姫」という作品の演出案を考え出しました。作品は、18世紀のフランスと現代のニューヨークを行き来し、同時に過去と未来を結びつけるユニークなストーリーを展開させます。

様々な拘りと挑戦



この改訂版再演では、ミラノでの思い出が色濃く反映されています。美しい家具や芸術に囲まれながら過ごした日々、オペラの長い歴史を我々現代人とどのように共有するかという問題に向き合い、具体的なアイデアを試行錯誤しました。柴田は、過去のオペラを単なる再現ではなく、現代に息づくメッセージとして表現したいと思っており、従来の演出通りの制約にとらわれず、新しい解釈を考えています。

多様なキャストも魅力の一つで、Violetta役を演じる柴田の他にも、Alfredo役には金山京介、Germont役に髙田智士が配されます。新たに登場するキャラクターRobert(下司愉宇起)も、物語の新しい側面を引き出します。彼らはそれぞれのキャラクターを深く掘り下げ、観客に共感を届けることを目指します。

未来への歩み



この再演は、柴田にとって非常に重要な意味を持っています。彼女は、膝や腰の痛みに耐えながらも、演出としてだけでなく歌手としても舞台に立つことで、新たな挑戦の意義を感じています。これまでのオペラの世界に別れを告げる前に、この公演でのパフォーマンスが彼女のキャリアの集大成となることでしょう。

昨年の公演では、普段オペラを観ない人たちも多く来場し、新しいファン層の形成に成功したことは彼女にとって大きな喜びです。今年はより多くの観客に向けたメッセージを伝えるべく、柴田と彼女の信頼する仲間たちの手によって、再び「La Traviata」が華やかな形で蘇ります。

この一大イベントは、東京二期会の後援により実現し、キャストや制作チームの想いが詰まった素晴らしい作品になること間違いなし。オペラの新しい風を感じることができるこの機会に、ぜひ足を運んでみてください。

【公演概要】
  • - 日時: 2025年6月13日(金)18:30開演/18:00開場
  • - 会場: 豊洲シビックセンターホール
  • - 料金: 一般8,500円、学生4,000円
  • - 出演者: 柴田智子(Sop.)、金山京介(Ten.)、髙田智士(Br.)、下司愉宇起
  • - チケット情報: 詳しくは公式サイトをチェック。

この心揺さぶるオペラの冒険をお見逃しなく!


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

関連リンク

サードペディア百科事典: オペラ La Traviata 柴田智子

トピックス(音楽)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。