未利用野菜を美味しさに変える取り組み
近年、フードロスを減少させるための様々な取り組みが進められていますが、その中でも特に注目を浴びるのが、未利用野菜を利用した食品の開発です。今回、株式会社グリーンエースは、神奈川県の富士シティオと協力し、未利用玉ねぎを活用した新商品「玉ねぎ醤油ドレッシング」を試験販売することを発表しました。これは、単なる食品開発にとどまらず、アップサイクルの理念に基づくものです。
アップサイクル商品とは?
アップサイクルとは、未利用素材を新たな価値に変えるプロセスを指します。特に食品業界では、加工過程で発生する野菜の端材や未利用部分を有効に活用する動きが広がっています。グリーンエースは、山形県酒田市に本社を置く企業で、独自の粉末化技術を駆使し、未利用野菜を粉末状に加工することで、様々な挿入商品を生み出しています。
今回の「玉ねぎ醤油ドレッシング」は、富士シティオが展開するカツ丼で使用される玉ねぎの中でも、外側や根元などで食べ応えが劣る部分を活用し、浜食産が提供した素材を使用しています。これにより、フードロスを削減しながら、新たな商品の開発が実現しました。
美味しさと使い道が特徴のドレッシング
このドレッシングには生の玉ねぎに換算で約40%相当の玉ねぎ粉末が使われており、香ばしさととろっとした食感を両立させています。そのため、トマトサラダと合わせた時に、甘みと酸味が絶妙に調和し、食欲をそそる味わいを楽しめます。また、商品化に際しては三菱食品の協力のもと、いくつかの工夫を凝らして商品化されました。
パンにも挑戦!チーズオニオンブレッド
ドレッシングだけでなく、グリーンエースは未利用玉ねぎを活かした新たなベーカリー商品も展開しています。「チーズオニオンブレッド」は、玉ねぎ粉末を練り込んだパンで、風味豊かな小麦と玉ねぎの相性が抜群です。このブレッドは、チーズやベーコン、マヨネーズと組み合わせることで、さらにリッチな味わいとなり、朝食やランチにぴったりの逸品です。期間限定ということですので、お見逃しなく!
取り扱い店舗について
「玉ねぎ醤油ドレッシング」や「チーズオニオンブレッド」は、富士シティオの複数の店舗で取り扱われる予定です。具体的には、トマトサラダと併せて販売されるほか、小袋タイプのドレッシングも展開されます。また、チーズオニオンブレッドは29の店舗で販売される予定ですので、ぜひ近隣の店舗で探してみてください。詳細は富士シティオの公式ウェブサイトでご確認いただけます。
未来のための『UpVege』プロジェクト
グリーンエースは、今後も未利用素材の活用に取り組むプロジェクト「UpVege」を展開しています。この活動は、他の食関連プレイヤーと連携しながら進められ、アップサイクルを通じて「もったいない野菜」を新たな商品として生まれ変わらせることを目的としています。
フードロスの問題に立ち向かうグリーンエースの挑戦は、私たちに新たな食の楽しみ方を提供してくれるでしょう。美味しさと環境への配慮が両立したドレッシングやパンをぜひ試してみてください!