11月9日、雨降る大阪の万博記念公園にて、6年ぶりに上沼恵美子がABCラジオまつりに出演しました。このイベントは、リスナーにとって特別なものであり、観客の期待感は高まっていました。午後12時、オレンジ色の衣装に身を包んだ上沼さんが登場すると、場内は熱気に包まれます。
この日のステージでは、彼女の新曲『人生泣き笑い』が初めて披露されました。今年の6月にリリースしたこの曲は、若い高校生の女の子とコーラスで歌ったところ、アマゾンの音楽ランキングで1位を獲得し、瞬く間に人気を博しました。しかし、その裏話として、カップリングにあたる『大阪ラブレター』の方が評判が良いと、自らのユーモアを交えて観客に伝えました。
上沼さんは、早々にCDの販売も行うことを宣伝し、ファンに対して「何枚でも買って!」と元気よく呼びかけました。その様子に、共演者のてつじが「いや、ちゃっちゃとやることじゃないですよ!」と突っ込む一幕もあり、会場は笑いに包まれました。
最初のパフォーマンスは『大阪ラブレター』。初めは少し緊張しつつも、堂々とした歌声が響き渡り、観客を魅了します。歌の途中で「私上手やわ」と思わずつぶやく場面もあり、大きな拍手が送られました。歌い終わると、てつじが「感想は僕らが言いますんで」とまとめ役に徹し、会場は温かい笑いに満ちました。
その後のトークでは、「実は歌手になりたかった」と告白し、上沼さんが幼少期に体験したエピソードを披露しました。お姉さんと漫才に挑んだ際、北島三郎さんが彼女の歌声に気づき、「下手な漫才はやめて東京へ来なさい」と声をかけたという思い出には、聴衆から感嘆の声が上がりました。
途中、雨が一層強くなる中で上沼さんは再び『人生泣き笑い』を披露しました。楽曲が持つメッセージ性に触れ、観客は感情豊かに彼女の歌を聴き入る姿が印象的でした。
最後は、彼女の代表曲『大阪ラプソディー』で締めくくりました。雨の中でも、多くのファンが上沼さんの歌声に耳を傾け、ステージは終始盛況に進行しました。彼女の圧倒的な存在感と、心温まるパフォーマンスは、観客の心に残る一日の思い出となったことでしょう。