井上芳雄の新たな道を示す一冊、ミュージカル新時代
2025年12月22日に発売が予定されているミュージカル俳優・井上芳雄の新著『ミュージカル新時代』。彼のデビュー25周年を祝うこの本は、これまでのキャリアを振り返りつつ、未来のミュージカル界について深く考察されています。井上芳雄は、東京藝術大学の声楽科を卒業後、2000年に『エリザベート』でデビュー以来、その実力を認められ、多数の舞台で活躍してきました。
特に2025年は、帝国劇場の設計工事に伴う休館や、韓国ミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』がトニー賞で6冠を獲得するというように、ミュージカル業界にとって特別な年となります。これらの出来事を通じて、日本国内外でのミュージカルへの関心は一段と高まっています。
ミュージカル新時代の内容
『ミュージカル新時代』は、井上が今後のミュージカルに求める展望を語るだけでなく、彼自身の経験や知見をもとに構成されています。印象深いのは、彼が第1部で提起するテーマであり、世界のミュージカル界で起こっている新たな波をテーマごとに紹介するところです。具体的には、韓国での歌のレッスンや、ブロードウェイに活気が戻ってきた理由、そして帝国劇場に対する思いなどが取り上げられます。
第2部では、コロナ禍以降の出演作品を振り返ることで、ミュージカルのさまざまな側面や可能性について深く掘り下げています。井上は、特に新しい才能を育てる大切さや、可能性に挑戦する姿勢を強調しています。彼の視点は、まさにミュージカルを愛する者にとって、これからの希望のさきがけとも言えます。
「はじめに」からの思い
井上は本書の序文で、「この本は、世界と日本のミュージカル界で何が起こっているのかを伝えることで、日本のミュージカルの未来を考える手助けとなることを目指しています」と述べています。彼の言葉には、ミュージカルを愛するすべての人への強いメッセージが込められています。
最後に
『ミュージカル新時代』は、ミュージカルファン必読の内容であり、井上芳雄自身の魅力も存分に詰まった一冊です。販売は日経BPが手掛け、定価は本体2000円+税。318ページにわたるこの本を通じて、井上芳雄が描く新しいミュージカルの価値観をぜひ感じてみてください。今後の日本のミュージカルがどう発展していくのか、彼の言葉を通じて一緒に考えられることを期待しています。
Amazonで購入する