2025年のバレンタインデーに関するSNS投稿分析
2025年のバレンタインデーは、株式会社ホットリンクとMeltwater JapanによるSNS分析を通じて、その変化と傾向が明らかになりました。調査では、X(旧Twitter)での「バレンタイン」に関する投稿を詳しく検討し、ユーザーがどのようにこの特別な日を祝っているのかを探りました。
調査概要
本研究では、X上の「バレンタイン」を含む全ての投稿を言及数、リポストや返信を除いたオーガニック投稿をUGC(ユーザー生成コンテンツ)数として定義しています。調査期間は2025年の1月15日から2月15日までの一ヶ月間にわたりました。
SNS投稿の傾向
言及数とUGC数の減少
調査によると、バレンタインデー当日の言及数は約305万件、UGC数は約51万件と、それぞれ前年よりも減少しています。特に、バレンタインデー前後の期間でも言及数とUGC数が前年を下回っていることが注目されます。全体の投稿数は減少傾向にあるものの、企業アカウントによるキャンペーン投稿が多くのリポストを獲得していることが、このトレンドに一役買っています。
プレゼントの受け手と贈り手
バレンタインデーにおけるUGC分析では、贈り手と受け手は「学校・職場」「恋人」「家族」といったカテゴリーに分けられました。この結果は、バレンタインデーが家族や職場の同僚同士のつながりにも影響を及ぼしていることを示しています。
具体的には、2025年2月14日のUGC数507,737件のうち、もらった側の投稿が51,946件、あげた側の投稿が61,288件となっており、やはり受け手・贈り手の関係性は年々変わらない人気を誇っています。
言語別の投稿比較
さらに、英語、繁体字、簡体字、韓国語、タイ語の言及数を比較した結果、日本語の投稿は英語に次いで多く見られました。特に、日本語での言及が突出して多いことから、日本国内でのバレンタインデーへの高い関心が伺えます。
- - 英語: バレンタインギフトや企業キャンペーンの投稿が増加傾向
- - 繁体字: レストランやチョコレートブランドのプロモーションが中心
- - 簡体字: カップル写真やプレゼントに関する投稿が多く見られた
- - 韓国語: K-POPアイドル関連の投稿が目立つものの、UGC数は前年と同水準
- - タイ語: 投稿数は減少したが、一人向けの内容も一定見られる
結論
調査結果を通じて、バレンタインデーに関するSNS投稿は前年よりも減少したものの、依然として多くの人々にとって重要な機会であることが分かります。特に企業にとっては、キャンペーン投稿がリポストされたり関心を集めたりするため、このトレンドを踏まえて適切なマーケティング施策が求められます。
ホットリンクの辻元気氏は「企業はこのトレンドを活用することで、有効にメッセージを届けるチャンスが広がります」と述べており、今後のバレンタインデーに向けた新たな戦略が期待されます。これからもSNS上のクチコミを通じて、私たちのバレンタインデーに対する意識や行動を見守っていく必要があります。