輪島の老舗和菓子店「中浦屋」復興の道のり
能登半島を襲った地震からまもなく1年が経とうとしています。この未曾有の災害は、多くの人々に影響を及ぼしましたが、特に輪島にある老舗和菓子店「中浦屋」の存在は、地域に密着した文化や伝統を支える重要なものとなっています。
中浦屋について
「中浦屋」は、1910年に創業した和菓子店で、特に名物の「丸柚餅子(まるゆべし)」で知られています。地域の素材を活かした和洋菓子を手掛けるこの店は、単なるお店ではなく、地域とのつながりを大切にする存在です。地元愛に満ちたグルメとして、観光客にも地元民にも親しまれています。
しかし、2024年1月1日に発生した能登半島地震は、中浦屋に壊滅的な打撃を与えました。生産工場をはじめ4軒の店舗が被災し、一部は完全に焼失。店舗や機材、什器も破損し、その被害は深刻です。
被災からの復興支援
そんな厳しい状況の中で、中浦屋の代表・中浦政克さんは、出来る限りの支援を行なっています。彼は被災したお菓子をいち早く地元の人たちへ届け、炊き出しといったボランティア活動にも力を注いでいます。彼の姿勢はメディアでも取り上げられ、地域のヒーローとしての役割を果たしているのです。
このように中浦屋は、地域との絆を絶やすことなく復興を進めていますが、さらに9月には豪雨による水害が重なり、二重の打撃となってしまいました。その復興の道のりは決して平坦ではありません。
復興ファンドと今後の展開
今、あなたが中浦屋の復興を支援するチャンスがあります。ミュージックセキュリティーズ株式会社が運営する「セキュリテ」では、復興を目指す中浦屋のためのファンドを募集中です。このファンドの資金は、新工場の取得や再建に使われる予定です。具体的には、出資金の半分が中浦屋の支援として直接使用され、残りが寄付金としてサポートされます。
今現在も、300人以上から820万円もの資金が寄せられており、その支援はさらなる復興に向けた希望となっています。
特別イベント『セキュリテナイト2025』のお知らせ
中浦屋の復興を知るための特別イベントが2025年2月6日に開催されます。「セキュリテナイト2025」と名づけられたこのイベントでは、輪島の名物「えがら饅頭」をお召し上がりいただける機会も。地震直後は製造が難しかったこの和菓子ですが、7月から少しずつ製造を再開し、現在は中浦代表自らが手作りしているという逸品です。
当日は、被災からの復興の経過や中浦屋の未来に向けた苦労と展望を語っていただく予定です。是非、能登半島の現状を理解し、中浦屋を支える機会を持っていただければと思います。参加費は1,800円。詳細は公式サイトでご確認ください。
被災地に寄り添い、地域を支える「中浦屋」の取り組みをぜひ、応援しましょう。