映画『えんとつ町のプペル〜約束の時計台〜』前売券販売10万枚突破の舞台裏

映画『えんとつ町のプペル〜約束の時計台〜』前売券販売10万枚を突破！

2026年3月27日（金）に公開予定の映画『えんとつ町のプペル〜約束の時計台〜』が、前売券の販売枚数で10万枚を突破しました。このニュースは、映画の公式制作を手掛ける株式会社CHIMNEY TOWN（本社：東京都千代田区、代表取締役：西野亮廣）から発表され、多くのファンの支持を受けて実現したものです。

新たな映画の届け方

近年、映画業界の変化に伴い、広告やプロモーションの手法が多様化し、「映画が誰に、どのように届くのか」が視認しづらくなっています。CHIMNEY TOWNでは、この変化をただの困難と受け取るのではなく、新しい手法を模索する契機にしました。そこで選ばれたのが、手売りという直接的なアプローチです。

「効率性や拡散力に過度な期待を持つのではなく、映画は人から人へ勧められるもの」という考えのもと、一枚一枚、顔の見える形で届けることを選びました。この活動には、多くの共感が集まり、結果として10万枚の販売に至ったのです。

制作の背景と使命感

西野亮廣氏は、続編が5年以上の時を経て公開されることへの期待と不安の両方を抱えていると語ります。「前作はコロナ禍の特殊な環境で公開されたため、興行成績が今回の判断材料として機能しない」と彼は言います。このような中で、予測に頼らず、一枚一枚を自分の手で渡すことで、より確実な映画の届け方を選びました。時間と手間はかかっても、そうすることで確かな手応えが得られると信じています。

現段階では制作も終盤を迎えており、物語は形を成してきました。「来年の春には、大切な人と一緒に映画館に足を運んでもらいたい」と西野氏は言い、その作品が観る人の人生に寄り添える存在になればと願っています。

シングルファミリー支援企画に注目

さらに、CHIMNEY TOWNはシングルファミリーの子どもたちへの支援企画も実施中です。20名の子どもに前売券を寄贈するこの活動では、支援者の名前が西野氏の音声チャンネル（Voicy）で紹介される特典が用意されています。映画を届けることで、子どもたちの素晴らしい体験ができる未来を創ることが目的の一つです。

前作の成功と続編への期待

『映画えんとつ町のプペル』は2020年に公開され、興行収入27億円を記録、観客動員は196万人に達しました。日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞も受賞し、その人気は折り紙付きです。続編となる今作では、前作から1年後のハロウィンを背景に、少年ルビッチの新たな冒険が描かれ、そのスケール感や映像表現には期待が寄せられています。