名古屋市東桜小学校での食育イベント
2023年10月14日、15日の二日間、名古屋市立東桜小学校で「県産食材ケーキ作り教室」が開催され、5年生の児童57名が参加しました。この教室は、株式会社FARMER YOUとレストラン「THE GATEHOUSE」の協力により行われました。この取り組みは、地域の一次産業を支え、持続可能な食の重要性を子供たちに伝えることを目的としています。
地元の食材を使用した授業
参加した児童たちは、八木シェフと岩田パティシエの指導のもと、愛知県産のイチジクや、津島市近郊で栽培されているローゼル、さらには食用花であるエディブルフラワーなど、地元の新鮮な食材を使用してケーキを作りました。授業では、学んできた「地産地消」の理念を再確認し、フードマイレージや地域生産者との関係についても学ぶ機会が提供されました。
児童たちは、普段触れたことのない食材に驚きながらも、楽しくケーキ作りに取り組みました。特に注目されたのは、ピンク色の花を持つローゼルの収穫体験で、食材に対する理解を深めることができたようです。
共同作業の喜びと新たな発見
授業後のアンケートでは、子供たちから「みんなでケーキを作れて楽しかった」「クリームを絞るのが特に楽しかった」といった声が寄せられ、共同作業の達成感やプロの技術を体験した喜びが伺えました。また、「地元の食材を使っていると知り、感謝の気持ちが深まった」との感想もあり、子供たちの心に地元への愛着が芽生えたようです。
さらに、「家でもケーキを作ってみたくなった」といった新たな食への探求心が生まれた声も多く、地域の食材に触れることが、子どもたちの食に対する関心を一層高めたことが伺えました。完成したケーキを美味しく味わったことも、食育の成果として大きな意味を持ったといえるでしょう。
地域の食文化を守る取り組み
「THE GATEHOUSE」は、地域の食文化を未来に繋ぐ活動の一環として、地元食材を使ったメニューの開発や食育活動に力を入れています。今回の取り組みは、名古屋の食文化を支えるレストランとして、地域と共に成長していきたいというシェフの想いから実現したものです。
今後も株式会社FARMER YOUは、食を通じて一次産業の現実や課題を伝えるため、継続的な食育活動を展開していく方針です。子供たちの健全な成長と、地域の未来を築くための施策が期待されます。
地域での食育活動は、子供たちが自分たちの住む地域を理解し、地元産品への愛着を育むことに貢献します。このような取組を通じて、子供たちに豊かな食文化を伝え、持続可能な未来への道筋を示していくことが紛れもない社会的意義を持っているのです。