食品ロスを減らす新たな取り組み、涙目シール
ファミリーマートが提供する「涙目シール」は、食品ロス削減の一環として登場しました。特に、おむすびや弁当といった中食商品に使用され、値下げを促進するユニークなシールです。このシールは、ただの値下げシールではありません。「たすけてください」といったメッセージや涙目のキャラクターをあしらい、消費者の心に直接訴えかけることで、食品ロスをともに減らす意識を生み出しています。
検証結果と広がる「涙目デザイン」
2024年に行った実証実験では、このシールの導入後、購入率が明らかに向上しました。具体的には、従来のシールに比べ、年間約3,000トンの食品ロスが減少すると予測されています。「値下商品を買うのは恥ずかしい」といった心理的ハードルをこのシールが取り除き、顧客が積極的に食品ロス削減に参加するきっかけを提供しています。これは、消費者の意識の変化を促進し、共感を得ている証拠と言えるでしょう。
さらに、全国展開を果たした2025年には、都内の主要10店舗での検証を行い、購入率が4ポイント上昇する効果も確認。中には10ポイント以上の改善が見られる店もあり、消費者からのフィードバックも好感触となりました。「値下額のみのシールより買いやすい」という感想からも、このシールが消費者心理に良い影響を与えていることがわかります。
涙目シールをフリー素材化する新方針
そして、今回新たに「涙目デザイン」のイラストがフリー素材として提供されることが決まりました。新たに加わるデザインには、パン、肉、魚、ケーキといった食品をテーマにしたイラストが含まれており、これらはファミリーマートの公式ウェブサイトから無償でダウンロードが可能です。この取り組みにより、より多くの商業施設や自治体が「食品ロスを減らしたい」という意識を行動に変えるためのツールとして活用できます。
協力の輪を広げるファミリーマート
ファミリーマートは、この「涙目シール」を用いて、飲食店や小売店、自治体と連携し、社会全体で食品ロス削減の活動を進めていく方針です。また、環境に対する中長期目標「ファミマecoビジョン2050」を掲げ、温室効果ガスの削減とともに、食品ロス削減に向けた積極的な取り組みを続けていきます。
- - ファミマecoビジョン2050:2030年までに50%、2050年には80%削減を目指します。
- - これまでにも、商品包装の改善や、「てまえどり」の実施など、さまざまな工夫を行ってきました。
具体的な取り組みの紹介
新たな「涙目シール」は、次の場所で利用可能です:
- - 目黒区役所レストラン
- - 福祉の店Sun Marche(お弁当・ケーキ・パンなど)
- - 福祉の店COHANA(パン・ケーキ・お菓子など)
- - しいの実社目黒本町店(パン)
- - しいの実社学芸大学店(パン)
- - 喜風堂(和菓子)
ファミリーマートは、地域と連携しながら、消費者一人ひとりと共に食品ロスのない未来を目指して努力を続けていきます。改めて、この「涙目シール」から生まれる新しい食品ロス削減の流れに注目してみてはいかがでしょうか。
公式ウェブサイトで詳細が確認できますので、ぜひご覧ください⇒
ファミリーマートの食品ロス削減の取り組みはこちら