キユーピー、マヨネーズの賞味期限に新時代
キユーピー株式会社が、2024年12月から一部の容量の商品に対して、マヨネーズの賞味期限表示を「年月」形式に変更する取り組みを始めました。 これにより、食品ロスの削減や物流効率の改善を目指しています。今回は、その詳細についてご紹介します。
新たな賞味期限表示
通常の食品では、賞味期限は「年月日」で表示されるのが一般的ですが、キユーピーではこの表示を「年月」のみに変更。これは、特に消費者にとっての利便性や、食品ロス削減に寄与することを意識した措置です。新たに対象となる商品は、キユーピー マヨネーズのポリボトルの小容量(50g、130g、200g)や、瓶入りの「トムとジェリー」限定版、平飼い卵マヨネーズなど、計6品が含まれます。
賞味期間の延長
さらに、賞味期間も改善されます。キユーピー マヨネーズの主要商品は、賞味期間を従来の12カ月から13カ月に延長。平飼い卵マヨネーズについては、10カ月から13カ月に引き上げられます。この変更により、消費者は無理に早く消費せずとも、余裕を持って使用することができ、結果的に食品ロスの削減へとつながることが期待されています。
取り組みの背景
日本では毎年約472万トンもの食品が廃棄されていると言われています。これは、賞味期限の誤解や意味不足から生じる食品ロスの一因です。キユーピーはこの現状を受け、まずは450gおよび350gの製品での年月表示変更を2024年12月に実施し、今後は別のサイズやパッケージでも順次導入を進めていく方針を示しています。
キユーピーの試験では、保存テストを実施した結果、品質の保持が確認され、賞味期間の延長が可能であるという結論に至りました。食品の品質を損なうことなく、より多くの消費者にマヨネーズを手に取ってもらえるような工夫がなされているのです。
持続可能な未来への道
キユーピーは今後も、持続可能な社会の実現に向けて、食品ロス削減を軸にさまざまな取り組みを進める計画です。この取り組みは単に企業の利益を追求するものではなく、社会全体への意識を高め、持続可能な消費行動を促進するとともに、未来への環境への影響を抑えるための一歩と言えるでしょう。
私たち消費者も、こうした企業の努力を理解し、賢い選択を意識することで、より良い未来への貢献ができるはずです。キユーピーの新たな試みが、食品ロス削減に向けた大きな進展となることを期待しましょう。
まとめ
キユーピーのマヨネーズの賞味期限表示変更と賞味期間延長は、食品ロス削減を目指す重要なステップです。これにより、消費者は日々の購買行動を見直し、持続可能な選択肢を選ぶことができます。今後の進展にも注目していきたいですね。