丸英製菓株式会社の70年の挑戦
関西の優良企業を厳選し顕彰する「選ばれる企業-関西100-」。その中に、大阪の伝統菓子を守る丸英製菓株式会社が選出されました。創業から70年以上、職人の手作りで「奉天」という名の菓子を生み出し続けているこの企業には、特別な物語があります。
1. 丸英製菓の歴史と創業の理念
1955年に創業した丸英製菓。創業者である祖父の「歯にくっつかない奉天を作りたい」という想いからスタートしました。この理念は、現代においても受け継がれています。特に注目すべきは、外はカリッとしていて中はサクサクという独自の食感です。この食感を実現するために、水飴の量を極力抑え、少量生産で品質を重視する姿勢を貫いています。
2. 試練を乗り越えた経営
代表取締役の藤田啓人氏は、医療機器メーカーでの経験を経て家業に入ります。入社直後、主力職人が負傷し、未経験ながらも製造現場を担うことになりました。藤田氏は父の指導のもと、実際の現場での感覚を身につけ、コロナ禍における原料調達の難しさを乗り越え、強固な製造体制を築いてきました。
3. 小ロットでの柔軟な商品開発
「小さな会社」ならではの強みを活かし、抹茶やレモンなど多様な素材を使ったオリジナル奉天の開発にも積極的です。取引先の素材を活かすことで新しい価値を生み出し続けています。これにより、顧客からの信頼も深まっています。
4. 技術の未来を見据えた職場づくり
職人同士のチームワークが重要視される製造現場。藤田氏は未経験者や外国人スタッフとも協力し、職人技を未来に伝える環境を整えています。職人が減少する現代において、質の高いものづくりと社員が安心して働ける職場作りは、ますます重要になっています。
5. 今後の展望
藤田代表の「美味しさを基準にする」という姿勢は、管理体制の効率よりも品質を重視することを意味します。これまでの「味で好かれる」精神を維持しつつ、革新を追求する姿勢が、関西の食文化を支える一端となっているのです。
丸英製菓の挑戦は、今後も続きます。「選ばれる企業-関西100-」として、伝統と革新を融合させながら、地域と人々に幸せを提供することが期待されます。丸英製菓株式会社のさらなる成長に、今後も注目です。