病児の笑顔を取り戻す「みんなの芸術学校」とは

病気で日常生活が送れない子どもたちにとって、芸術は重要な心の栄養です。認定NPO法人あっちこっちは、2021年に「みんなの芸術学校～こどもホスピス芸術学校」を設立し、音楽や美術、ダンスなどのアート体験を通じて、病児たちの新たな発見の場を提供しています。この活動では、アーティストたちが子どもたち一人ひとりの体調や興味に合わせた授業を行い、芸術を通じて心の栄養を与えることが目的です。

【病児のための参加型授業】

病気の子どもたちは、医院に通うことが多く、健やかな日常を送ることが難しい場合が多いです。そうした中、絵を描いたり、音楽を演奏したり、体を動かすダンスの授業を通じて、彼らの生活に彩りを加えることを目指しています。

授業は「個別授業」と「合同授業」の2つのスタイルで行われます。個別授業では、参加者それぞれの希望や体調に合わせた内容で、安心して受けられるよう配慮されています。合同授業では、複数の子どもたちが集まり、一体となって芸術を楽しむことで、仲間とのつながりを感じることができます。

例えば、音楽授業ではピアニストや歌手と共に生演奏を楽しみながら、参加者が実際に楽器を使って音を出す体験ができます。美術授業では、プロのアーティストとともに粘土工作や絵画を楽しみながら、創造力を育んでいきます。

【活動の特色】

この学校の最大の魅力は、アーティストと参加者との心の距離が近いことです。プロのアーティストは、参加者一人ひとりの「やりたい」という気持ちに寄り添い、共に輝く時間を創り上げます。また、外出が難しい子どもたちに向けてはオンライン授業も行い、幅広い子どもたちに芸術体験を届けています。

【参加者からの声】

参加者のお子さんたちからは、「また参加したい！」という嬉しい声が多く聞かれています。ご家族の方々も「親子での貴重な体験ができた」と満足の様子です。これらの声が、活動の励みとなり、さらなる継続への原動力となっています。

【今後の展望と支援のお願い】

「みんなの芸術学校～こどもホスピス芸術学校」は、子どもたちの笑顔を取り戻し、更なる成長を支えるための活動を今後も続けていきます。それには皆様のご支援が欠かせません。1回の授業には約8万円のコストがかかりますが、寄付を通じて、病気に加え、心の学びを支えることができます。お一人お一人の力が、子どもたちの未来を明るいものにするのです。

ぜひ、温かいご支援をお願い致します。