七夕の夜空を食べる！彩雲堂の夏限定羊羹『満天』の魅力

島根県松江市に位置する老舗和菓子店、彩雲堂が夏季限定で販売する羊羹『満天』。今年もこの特別な和菓子が、6月3日よりオンラインショップで販売を開始しました。職人が心を込めて作り上げたこの羊羹は、七夕の夜空をそのままダイレクトに表現した一品です。

満天の誕生秘話

『満天』は、ある職人が出張先から戻った夜に見上げた美しい星空に触発されて生まれました。都会の喧騒を離れた澄んだ空気の中で輝く星々を見た瞬間、彼は「この景色を和菓子で再現したい」と思ったのです。青色の食材が少なかった当時、和菓子において青色を用いることは極めて稀でしたが、彼はそれに挑戦し、試行錯誤の末に2005年から販売を始めました。以来、多くのお客様に愛され、夏の風物詩として定着しました。

職人のこだわり

『満天』では、職人の手作業によってひとつひとつ描かれる夜空が特徴的です。星の模様は初めこそきらめく銀河をイメージしていましたが、制作の過程で意図せず「雲のかかった空」の印象を与えてしまうこともありました。そこで、職人たちは「夜空の美しさをきちんと表現する」というコンセプトに立ち返り、改良を重ねました。現在のデザインは20年の歳月を経て、満を持して完成したものです。

美しさの追求

羊羹は、北海道産小豆を使用したこし餡と、青く色付けた寒天の錦玉羹で構成されています。さらに、金銀の星が散りばめられ、まるで夜空に天の川が流れるようなビジュアルが魅力的です。島根県の三瓶山から汲み上げられる天然水「さひめの泉」を使用することで、まろやかな口当たりも実現。冷やして食べると、ひんやりとした涼しさが一層引き立つのです。