五感で楽しむ!ドレスと化粧文化の体験
東京・南青山のポーラ文化研究所化粧文化ギャラリーでは、歴史的なドレスコレクションの魅力を伝える特別展示が行われています。この展示は、衣服標本家の長谷川彰良さんを迎え、新たな視点からファッションと化粧文化を結びつけています。1930年代のアンダードレスや日本の文化が西洋に影響を与えた「ジャポニズム」をテーマにしたティーガウンなど、訪れるだけで胸が高鳴る貴重なコレクションが多数展示されています。
ドレスの哲学を語るトークイベント
展示の一環として行われたトークイベントでは、長谷川さんが19世紀から20世紀にかけてのドレスの哲学を語りました。ここでは、ドレスの構造や素材、裁断の技術などに焦点を当て、参加者からの熱心な質問にも応じてくれました。特に、裏側から見たドレスの造形に関する説明には多くの人が興味を持ち、服飾文化の深さに思いを馳せました。
ジャポニズムが描く西洋の視点
この展示の目玉の一つは、ヨーロッパが描いたジャポニズムをテーマにしたドレス関連のファッションプレートやパネルです。これらは、当時の人々がどのように日本文化を理解し、再解釈したのかを示しています。展示を通じて、異文化交流の面白さを感じることができるでしょう。
直接触れる価値
美術館やギャラリーではなかなか体験できない、直接触れることで感じる衣服の魅力。この機会を利用して、参加者はドレスの造形を間近で観察し、その美しさを存分に堪能していました。それぞれの衣服には歴史的背景があり、触れることで新たな発見があるのです。
化粧文化の新たな視点
ポーラ文化研究所の学芸員、渡辺美知代さんは、化粧文化を多様な観点から発信するために、長谷川さんとのコラボレーションを大切にしています。「化粧と装いは、昔も今も切っても切り離せないもの。私たちのイベントを通じて、ファッションと化粧が一体となったライフスタイルのヒントを提供したい」と語ります。化粧文化ギャラリーでは、さまざまなプログラムが用意されており、一度訪れる価値があります。
展示の詳細
現在開催中の「ヨーロッパの装い」展は、19世紀から20世紀を中心にした服飾の歴史を探る興味深い内容です。展示は無料で、毎週木曜日と金曜日に開かれています(木曜日は予約制)。
- - 会場: ポーラ文化研究所化粧文化ギャラリー
- - 住所: 東京都港区南青山2-5-17 ポーラ青山ビルディング1F
- - 開室時間: 11:00~17:00(最終入室16:30まで)
- - 休室日: 8月の14日、15日
この展示は、化粧や衣服を介して、時間を超えた人々の美意識や文化を探る貴重な経験となるはず。ぜひ、青山まで足を運んでみてください。詳細は予約サイトで確認できます。