岐阜県高山市で味わう幻の桃「蟠桃」
岐阜県高山市江名子町にある樋口果樹園では、毎年特別な桃、通称「蟠桃(ばんとう)」の収穫が始まります。この桃は、その独特な形状と鮮やかな香り、そして何よりその甘みで多くの人々の舌を魅了してきました。
蟠桃の特徴とは?
蟠桃は中国原産の桃で、丸く平たい形が特徴的です。この形状は他の桃と一線を画しており、通常の桃とは異なる魅力を醸し出しています。濃厚な甘さと強い香りを持ち、中国の古典『西遊記』では、孫悟空がこの桃を食べて不老長寿になったという伝説が残されています。また、世界三大美人のひとりとして知られる楊貴妃も愛したとも言われ、まさに伝説の果実といえるでしょう。
日本ではその希少性から、手に入りにくい蟠桃ですが、樋口果樹園では40年以上にわたる研究を基に、丹精込めてこの桃を育てています。その結果、今年も蟠桃の収穫が始まりました。
樋口果樹園の挑戦
樋口果樹園の樋口義孝さんは、病害虫に弱い特性を持つ蟠桃の栽培に力を注ぎ、現在は約20本の樹を育てています。今年は春先の遅霜が影響したものの、平均糖度18度という高い甘さを誇ります。蟠桃の収穫は9月中旬まで継続される予定です。樋口果樹園は、その希少性から市場にあまり出回らず、毎年すぐに完売してしまうため、購入を希望される方は早めにお問い合わせをすることをお勧めします。
購入方法とアクセス情報
蟠桃は、高山市内の陣屋前朝市など不定期で販売されており、それに加え電話による注文も可能です。樋口果樹園には、購入に関する詳細やお問い合わせのための情報も提供されています。電話番号は0577-32-3386または、公式Instagram(
こちら)で最新情報をチェックできます。
おわりに
蟠桃はその風味だけでなく、古来の伝説や文化にも名を残す特別な果実です。岐阜県高山市で育まれるこの貴重な桃をぜひ一度味わってみてください。あなたの食卓に、そして思い出に残る特別な果実となることでしょう。