特別公演『金春円満井会特別公演』で伝説の能曲が蘇る
2025年12月14日(日)、国立能楽堂で上演される『関寺小町』にご期待ください。この公演は、金春流にとって意味深い一歩となり、約1800年も前から伝承されてきた「一子相伝」の伝統が感じられる貴重な機会です。
能の秘曲『関寺小町』とは?
『関寺小町』は、金春流の代表的な作品であり、特にその希少性が際立っています。明治以降はたった4回しか上演されていないため、この上演が持つ意義はとても大きいと言えるでしょう。主演は金春安明氏、彼は80世金春流宗家であり、父である79世金春信高の技を受け継いでいます。日本の文化に深く根付くこの能の上演は、見る者を魅了することでしょう。
上演の詳細
公演は13時から開始され、その前に12時から会場がオープンします。チケットの販売は現在、カンフェティで行われており、全席指定で価格帯は以下の通りです。
- - SS席:15,000円
- - S席:14,000円
- - A席:13,000円
- - B席:10,000円
- - B席(25歳以下):5,000円
公式サイトでは、チケットの購入方法や詳細情報が確認できますので、ぜひチェックしてみてください。
あらすじ
『関寺小町』は、七夕の夜に老女がかつての栄光を思い出し、和歌を通じて僧と触れ合う物語です。彼女は実は100歳になる小野小町であり、和歌を詠む僧と交流を持ちながら、過去の思い出に浸ります。やがて、夜明けが近づくにつれてその老いを恥じ、再び元の小屋へと戻っていく様子が描かれています。この物語の中には、無常観や人生の儚さが漂っており、深い情緒が感動を呼び起こします。
演者たちのプロフィール
金春安明のもとには実力派が揃い、彼とともに舞台を盛り上げる予定です。安明は、15歳で舞台デビューを果たし、その後のキャリアを通じて数多くの名舞台を踏んできた方です。彼のこだわりや意気込みは、公演にどう影響するのか、今から楽しみです。
この魅力的な公演は、公益社団法人金春円満井会の40周年を記念し、多くのファンが集まることでしょう。特に金春流に興味がある方、能楽を深く理解したい方には、ぜひ足を運んでいただきたいイベントです。
おわりに
能の魅力とその奥深さに触れ合える「金春円満井会特別公演」は、文化的な体験を求める方には最適な舞台となります。この貴重な機会をどうぞお見逃しなく。能の伝統や歴史に新たな光を当てる公演を、皆さんで楽しみましょう。