フェイシャルエステがもたらす脳への影響
日本メナード化粧品株式会社は、名古屋大学と共同で行った研究により、フェイシャルエステが脳の特定の領域に与える影響を解明しました。この結果、心地よさの感覚やストレス軽減効果が脳に与えられるプロセスが明らかになりました。
研究の背景と目的
フェイシャルエステは、美容目的だけでなく、心地よさやリラクゼーション効果も期待される施術として人気です。メナードは以前より、エステによる心理的影響を研究しており、今回、名古屋大学の脳とこころの研究センターと協力して、そのメカニズムをさらに深く探ることにしました。
実験の概要
この研究では、健常な女性23名(平均年齢35歳)を対象に、エステセラピストによるフェイシャルエステを実施。施術前後での心理評価を行いながら、fMRIを用いて脳活動の測定も行いました。
結果と考察
心理状態の変化
結果として、フェイシャルエステ後には『心地よさ』や『幸福感』が増し、『ストレス』や『疲労感』が軽減することが分かりました。具体的には、アンケートによって測定することで、ポジティブな心理状態が高まり、ネガティブな感情が減少している傾向が見受けられました。
脳活動の変化
さらに、この施術により特定の脳領域(海馬・島皮質・吻側前頭皮質)の連動性が高まることが確認されました。これらの領域は、感覚情報の処理や記憶の形成に関与していることが知られており、フェイシャルエステによる感情の喚起と深く関わっていると考えられます。
オキシトシンとコルチゾールの変化
また、唾液中のオキシトシン(心地よさの指標)とコルチゾール(ストレスの指標)を測定したところ、施術後にオキシトシンが増加し、コルチゾールが減少したことも明らかになりました。この結果から、フェイシャルエステがストレス軽減に寄与し、心地よい感情をもたらすことが具体的なデータとして示されました。
今後の展望
この研究の結果を踏まえ、メナードではさらに心地よいフェイシャルエステの施術法の開発に取り組んでいく予定です。フェイシャルエステの効果を科学的に裏付けることによって、より多くの人々にそのメリットを伝え、利用を促進していきたいと考えています。
まとめ
フェイシャルエステがもたらす心地よさやストレス軽減のメカニズムは、脳の特定の領域の活動に大きく関わっていることが確認されました。この結果、エステは美容だけでなく、心の健康にも寄与する重要な存在であることが再確認されました。