音楽の新たな章を共に切り開く
2025年8月に設立される合弁会社「Chapter-I」が、博報堂と韓国のCJ ENMによる新たな試みとして注目を集めています。この会社は、グローバル音楽市場での革新的なビジネスモデルを追求し、新しい音楽IPの創出を目指します。特に、K-POPの影響力が強い昨今、音楽市場は単なる音楽の消費から、ファンとのコミュニケーションを重視した新たなビジネススタイルに進化しています。
この新しい動きは、Chapter-Iが「私(I)」の夢が始まる最初の「章(Chapter)」という意味を持つことからも感じ取れます。つまり、関わる人々の夢を実現するためのプラットフォームを提供するということです。この理念のもと、両社はクリエイティビティとマーケティングの知見を結集し、グローバルな視点で音楽振興を図るのだとしています。
新しいオーディション番組の展開
Chapter-Iの第1弾プロジェクトとして、日韓共同制作のサバイバルオーディション番組『HIP POP Princess』が2025年10月に放送される予定です。この番組は、ラップ、ダンス、プロデュース能力を兼ね備えた新世代アーティストを発掘することを目的としています。過去にK-POP界で大ヒットを記録した『UNPRETTY RAPSTAR』や『STREET WOMAN FIGHTER』の制作チームが集結し、視聴者が感情移入できるストーリーを重視したオーディション体験を提供します。
グローバルな舞台での音楽ビジネス
博報堂とCJ ENMは、Chapter-Iを通じて生活者のインサイトを反映しながら、音楽IPの創出やコンテンツ企画から、ファンとの体験の共感を促すデジタルマーケティング、アーティストの育成、楽曲制作に至るまで、全面的な音楽事業展開を計画しています。これにより、ファンとの絆を強める多面的なエンターテインメント体験を提供することが期待されています。
Chapter-Iは、コンテンツの企画開発だけでなく、LIVEやマーチャンダイジングなど、エンターテインメントに関する価値を一貫して整える事業を展開します。このようにして、両社はグローバル音楽IPビジネスにおける成長の機会を引き出し、生活者に新たな体験を提供し続ける意向を示しています。
CJ ENMの広がり
CJ ENMは、韓国のエンターテインメント企業として、音楽、映画、テレビなど多岐にわたるコンテンツを手掛け、K-カルチャーの拡大に寄与してきました。その実績として、アカデミー賞受賞の映画『パラサイト 半地下の家族』や、人気ミュージカル、グローバルサバイバル番組『PRODUCE 101』など、さまざまな作品が挙げられます。これらの成功事例を背景に、Chapter-Iは今後、さらなるエンターテインメントの魅力を広める役割を果たすことになるでしょう。
公式ウェブサイトには、CJ ENMの最新情報も掲載されているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。今後のChapter-Iの動きにぜひ注目です!