EC配送の脱炭素化を実現する「シェアバッグ」
EC業界はますます環境意識が高まる中、持続可能な選択肢として注目が集まっているのが、株式会社comvey(コンベイ)が提供する「シェアバッグ」です。この新しいサービスは、2025年7月より、株式会社シップスが運営する公式リユースECサイト「SHIPS CYCLE MARKET」で導入されることが決まりました。これは利用者が自らの手で環境への負荷を軽減できる画期的な取り組みとして、多くの期待が寄せられています。
シェアバッグとは?
シェアバッグは、郵便ポストに返却可能なリユース梱包材です。従来のダンボールに代わり、環境に配慮された選択肢として提供されるこのバッグは、EC商品がクリーンで手軽に届けられるよう設計されています。選択した消費者は、エコな選択を促しつつ、クーポンなどの特典も得られるため、環境と経済の両面でメリットを享受できるのです。
環境への配慮と便利さを両立
シェアバッグを利用することで、通常のダンボール梱包と比較して、CO2排出量を85%以上削減することが可能になります。また、バッグは50回から100回リユースができ、万が一使用限度に達した場合でも、95%以上の素材をリサイクルし再利用されます。これにより、消費者だけでなく、企業側でも環境負荷を軽減できる仕組みとなっています。
利用方法は簡単
SHIPS CYCLE MARKETで商品を購入する際、「梱包方法」の選択肢にシェアバッグが加わります。消費者はこれを選択することで、シェアバッグが用いられた商品が届けられます。受け取った後は、使い終わったバッグを折り畳んでポストへ返却するだけ。この手軽なプロセスが、環境への意識向上にもつながります。
ブランドも理念も一新
SHIPSの執行役員、大塚祐史氏は、シェアバッグ導入への強い想いを語っています。「モノの循環だけでなく、その背景にあるプロセスにも責任を持ちたい」とし、イノベーティブな配送システムがカスタマーエクスペリエンスを向上させることに期待を寄せています。サステナビリティを日常に落とし込み、意識の変化を促す姿勢が、SHIPSのさらなる進化を示しています。
未来に向けた一歩を
コンベイのCEO、梶田伸吾氏は、「美しい物流をつくる」ことを使命として、従来の物流の枠を超えたモデルを提案しています。今後はより多くの企業と連携し、持続可能な社会の実現を目指していく考えです。
次世代のEC社会において、選択した商品の梱包方法一つで、環境を配慮できる時代が確実に訪れています。リユースの流れに乗り、私たち一人ひとりが環境意識を高めながら、購買を楽しむことができるのです。SHIPSとcomveyの新しい挑戦に注目が集まる中、今後の展開に期待が寄せられています。