トークイベント「『周縁』と『痕跡』から考える日本フリージャズ史」のご案内
11月29日(土)、横浜のArt Center NEWにて、日本フリージャズの隠れた歴史に迫るトークイベントが行われます。タイトルは「『周縁』と『痕跡』から考える日本フリージャズ史」です。このイベントでは、フリージャズの先駆者の一団に焦点を当て、その文化的意義を深く探求していきます。
イベントの詳細
イベントは、16時から18時まで開催され、開場は15時30分です。料金は前売りが1,500円、当日券が2,000円と、とてもリーズナブルです。定員は30名と限られていますので、興味のある方はお早めの申し込みをおすすめします。チケットの購入は、YPAMチケットサイトで手続きが可能です。
出演者の紹介
このトークに出演するのは、音楽界で著名な3人の専門家たちです。まず、工藤遥さん。彼は音楽文化研究のバックグラウンドを持ち、フリー・ジャズ文化史に関する豊富な知識を活かして、フリージャズの運動を掘り下げます。さらに、出版社「カンパニー社」の代表も務めています。
次に、幅谷和眞さん。彼は東京藝術大学で特任助教を務め、アーキビストとしての視点から、フリージャズのアーカイブを構築しています。幅谷さんは、音楽のみならず、広範囲な芸術文化に関する活動にも関わっており、その観点からフリージャズの重要性を語ります。
最後に、細田成嗣さん。彼は音楽批評やライティングで知られ、特にフリージャズや即興音楽への情熱を持っています。その豊かな執筆体験とインタビューによる視点から、参加者に新たな知見を提供してくれることでしょう。
日本フリージャズ史の深層
日本で初めてのフリージャズグループとして知られる富樫雅彦カルテットの誕生から60年の歳月が流れてきました。彼らは短い期間で解散し、レコードとしての記録を残しませんでしたが、その存在は参加したメンバーや観客の記憶に生き続けています。日本フリージャズの歴史は、音楽以外の視点からもこのジャンルの「痕跡」が記録され、その文化的価値が評価されてきたことを示しています。
今回のトークでは、日本フリージャズが持つ「周縁的」な特性に注目し、それを通じてどのようにこのジャンルの文化が形成されてきたのかを考察します。このアプローチは、たとえ音源が残らなくとも、それを補う「痕跡」を見つけることによって、非記録的な芸術実践をいかにして後世に伝えていくかを示唆しています。
興味深い視点からのアプローチで、音楽界だけでなく、アートや文化全般への新たな理解を提供するこのイベントをぜひお見逃しなく!