白馬の新しい味を育む、ズクトチエのハム事業承継
2026年10月より、株式会社ズクトチエが地域ブランド「白馬ハム」の製造・販売事業を承継することが発表されました。「イナカの観光業をアップデートする」というミッションのもと、白馬の魅力をより引き出すために、ズクトチエはこの第一歩を踏み出します。
ズクトチエでは、これまで白馬村を中心に宿泊や飲食施設の再生に取り組んできました。白馬ハムの製品は自社施設でも愛用されており、今回の承継により、食品製造という新たなビジネスを追加します。この取り組みは、本地域での域内調達を促進し、収益の地域内循環を目指しています。
この白馬ハムは、ドイツの製法を基に地域の特産物である「信州吟醸豚」を使用しており、ハムやソーセージの製品を展開しています。例えば、「粗挽きポークウインナー」や「燻製ベーコン」などがその代表です。ズクトチエは、今後もこれまでの製法と品質基準を引き継ぎながら、そのブランドの魅力を高めることでしょう。
白馬での地域再生の意志
白馬岩岳新田地区では、宿泊施設の減少や店舗の休業問題が浮上していましたが、ズクトチエは2018年から地域の建物を宿泊や飲食、物販に再生していました。その一例として、古民家を改装した「庄屋丸八ダイニング」や、廃業民宿をリノベーションした「旅籠丸八」が挙げられます。
ズクトチエグループは、ただ施設を再生するのではなく、地域の中で異なる機能を結びつけ、全体的な滞在価値を高めることを目指しています。また、観光による収益が外部に流れるのを防ぐため、地元の食材や商品を重視しています。
この承継を通じて、ズクトチエは地域の事業基盤を強化し、観光業に新たな収益の流れを生み出していく構えです。
白馬ハムの未来
承継後は、ズクトチエが持つ宿泊施設を通じて白馬ハムの販路拡大が見込まれています。また、地域の飲食施設とのコラボレーションを進め、「白馬に来たら食べたい」商品へと進化させる考えです。
白馬ハムの製品は、ズクトチエが運営する「ao LAKESIDE CAFÉ」においても多く使われ、年間約2万本のソーセージが提供されています。このように、白馬ハムは地域の飲食シーンに根付いた存在となっています。
さらに、この新たな食品製造事業は、通年での雇用創出にも寄与します。観光業の繁忙期に依存せず、食品製造の需要に応じた事業展開を進めていくことで、安定した地域の経済を目指します。
まとめ
株式会社ズクトチエが白馬ハムの事業を承継することは、地域経済の持続可能性を高めるとともに、白馬の名産品を育てる新たなチャンスです。この取り組みが地域の活性化につながることを期待しています。白馬ハムが「地域でつくられる商品」から「白馬を代表する商品」へと進化する日も近いでしょう。