サステナブルパートナー契約
2025-04-11 15:34:30

アルバルク東京と東洋製罐グループが締結したサステナブルパートナー契約の意味とは

東洋製罐グループとアルバルク東京の新たな挑戦の幕開け



東洋製罐グループホールディングス株式会社とトヨタアルバルク東京株式会社は、サステナブルな未来に向けた新たな一歩を踏み出しました。2025年秋に開業予定の「TOYOTA ARENA TOKYO」において、アリーナでの資源循環を実現するためのパートナー契約を締結したのです。この契約の目的は、ごみを出さないアリーナを目指し、リサイクルを積極的に推進することです。

これまでの取り組み



この動きは、すでに2022-23シーズンから始まったSDGsパートナー契約から派生したものです。これまで、リサイクル可能な飲料用アルミカップや紙コップを導入し、アリーナ内でのリサイクル率向上に努めてきました。例えば、2022-23シーズンの紙コップ回収率は23.9%でしたが、2023-24シーズンには38.1%にまで向上しました。この結果から、アリーナ来場者のリサイクル意識も高まっていることが伺えます。

世界初のFFカップの導入



新たに導入される「FF(Film Forming)カップ」は、世界初の技術を採用した食品容器です。従来の紙コップとは異なり、内面にフィルムを圧着する工程を取り入れ、内容物が原紙に浸透しにくいため、幅広い食品に対応可能です。また、食べ終わった後にフィルムを剥がすこともでき、再利用が容易です。この新技術は、使い捨てカップの廃棄物問題の解決に迫るものとして期待されています。

リサイクルステーションの設計



アリーナに設置されるリサイクルステーションも、双方の企業が共同でプロデュースしています。リサイクルには、捨てやすく回収しやすいデザインが求められるため、ゴミが混在しないような包材の統一化が進められています。このステーションは、包材の購入から提供、回収、リサイクルに至るまでを包括的に設計することで、利用者の利便性を高めています。

実証実験の結果



2025年に向けたリサイクルの実証実験も計画されており、これまでもFFカップの回収実験が行われました。具体的には、代々木第一体育館で行われたアルバルク東京対琉球ゴールデンキングス戦での実験では、480個中171個のカップが回収され、回収率は35.6%。次回の試験では提供数を1,040個に増やし、より多くのカップが回収されることが期待されています。

CUP to CUPを目指して



東洋製罐グループは、「CUP to CUP」つまり、紙コップを水平リサイクルできる社会の実現に向けた取り組みを加速させていきます。アリーナに訪れたファンによるリサイクル意識を高めるため、自ら洗浄・分別した紙コップが再生紙コップとして新たに生まれ変わるプロジェクトも実施中です。これにより、消費者自らが参加することで、より持続可能な消費の形が作られていきます。

未来への可能性



両社の代表者によると、この取り組みは単なるリサイクル改善だけでなく、人々の意識や行動に変革をもたらす可能性を秘めています。東洋製罐グループの大塚社長は、包装容器を単なる廃棄物としてではなく、資源として捉える考え方を強調しました。これにより、アリーナで利用される紙コップも重要な資源として位置づけられています。

また、アルバルク東京の林社長は、「サステナビリティ」をテーマにした社の社会的責任活動を通じて、廃棄物の全量リサイクルを目指していると語りました。これからも、両社は持続可能な未来のための取り組みを共に進めていくことでしょう。

まとめ



東洋製罐グループとアルバルク東京のサステナブルパートナー契約は、アリーナ利用者の環境意識を向上させ、未来の資源循環社会を築くための重要な一歩です。今後の展開から目が離せません。


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