おせち価格の二極化
2025-11-15 07:26:26

2026年正月おせちの価格平均が約3万円に迫る!二極化の進むトレンドとは

2026年正月のおせち料理事情



2026年正月の「おせち料理」は、全国の大手小売店や日本料理店などを対象に調査した結果、平均価格が2万9098円(税込)に達しました。この価格は前年の2万8044円に比べて1054円、つまりおよそ3.8%の上昇となり、久しぶりに1000円を超える値上げ幅となりました。この背景には、原材料費や包装資材、配送コストの高騰が影響しています。

おせちの価格変動



調査に参加した110社のうち、約6割にあたる65社で価格の「値上げ」が行われたことがわかりました。中でも、1000円台の値上げがあった商品が最も多く、その数は22社に及びました。一方で、2000円台の値上げが14社、1000円未満の値上げが13社と続いています。このことから、小幅ながらも価格引き上げを行っているおせちが多いことが見て取れます。

これには、使用される原材料の価格上昇や、見栄えを良くするための包装資材や配送コストなどが大きな要因として挙げられます。特に、最近では大容量を強調したコスパ重視の製品が増えています。さらに、量販店においては低価格を意識した品揃えも見受けられます。

高級おせちとコスパ重視の分化



その一方で、価格が3000円を超える高級おせちも16社存在し、これは2023年以降の最多となっています。特に、高級ホテルやレストランが監修したおせちでは、食材の質の向上が進んでおり、「量より質」を重視する傾向が強まっています。

2026年の正月に向けて、おせち料理には「節約志向」に応じた商品と、豪華さを前面に打ち出した高級品との二極化が進んでいるのです。これは、家族や親族と過ごす傾向の強化や、手作りおせちのコストが高くなる中で、より多くの人々が高級なおせちを求めるようになっているためです。

今後の展望と市場の動き



価格が3万円に迫る中、2026年の正月おせち市場は、「3万円の壁」に直面しています。これにより、3万円を超える値段設定がされている商品は、質の向上やプレミアム感を念頭に置いたものだけに限定される傾向があります。一方で、コスパを訴求した大容量のおせちでは、引き続き値上げが難しくなることが予想されています。

このように、おせち市場は価格競争と付加価値競争が同時に作用する状況に移行しており、2027年以降は特に価格の上昇が厳しくなる見込みです。消費者のニーズに応じた差別化が各ブランドに求められるでしょう。

この正月、おせち料理の選択肢は増えていますが、その価格の二極化に注意を払いながら、賢く選びたいものですね。


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