北欧の食文化
2025-09-03 11:16:06

大阪・関西万博で感じる北欧の食文化と未来へ向けた挑戦

大阪・関西万博で感じる北欧の食文化と未来への挑戦



9月2日に開催された「ノルディック・フードデー」は、大阪・関西万博における北欧パビリオンの中でも特別なイベントとして区別されました。参加したのはデンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの5か国で、彼らが共同で「北欧パビリオン」を設置しています。このパビリオンのテーマは「ノルディック・サークル(Nordic Circle)~北欧と共に、より良い明日へ~」で、未来志向の北欧モデルと食文化の重要性を探ることを目的としています。

北欧フードフェアの盛況



イベントの初期には、グランドプリンスホテル大阪ベイにて北欧フードフェアが行われ、30社を超える北欧を代表する食品関連企業が集結しました。これにより、各国のユニークな食産業や最近の取り組みが観客や業界関係者に紹介されました。

特に注目を集めたのは、スウェーデンのビーガンスナック「Bubs(バブス)」や、華やかなパッケージが魅力の「Dream of Sweden」。フィンランドのValioやFazerは、高品質の乳製品や菓子を披露し、デンマークからはフードロス削減に貢献するアプリの「Too Good To Go」などが紹介されました。

また、ノルウェーの養殖業界では、持続可能なサーモンの取り組みが高く評価され、アイスランドのIcelandic Seafoodは再生可能エネルギーによるクリーンな生産プロセスを披露しました。これらの展示は、各国の独自性と、持続可能な社会作りへの真摯な姿勢を強調するものでした。

ランチセッションでの体験



午前のフードフェアに続いて、特別なランチセッションが開催されました。このセッションでは、北欧から来日したシェフのセバスティアン・ヒメネス・ガルシア氏が日本の食文化に対する尊敬を表現し、北欧の食経験を提供しました。彼は、日本の発酵技術や食材の活用法についても言及し、日本と北欧が互いに学び合うことの重要性を訴えました。

「食は文化や価値を伝える最も強力な手段」と強調したシリド・ステンベア氏の言葉が象徴するように、見事な料理の背後には、地域や文化の相互理解が息づいています。

プレスカンファレンスでの発表



午後にはプレスカンファレンスが行われ、ノルウェー政府の代表が挨拶し、日本と北欧の共通点を見出し、その相互作用を重要視するコメントをしました。また、各国の代表者がそれぞれの特色ある取り組みと未来へのビジョンを共有しました。特に注目されたのは、フィンランドが展開する「Nordic Oats」プロジェクトで、環境に優しい農業の可能性が強調されました。

ビジネスセミナーでの未来の展望



さらに続くビジネスセミナーでは、持続可能な未来のためのさまざまな取り組みが議論されました。北欧の食品業界が持つ「幸せ」「健康」「環境」「技術革新」といった視点から、今後の成長戦略が探求されました。これらのディスカッションは、日・北欧間における協力関係の強化を期待させるものでした。

食を通じた未来へのビジョン



この「ノルディック・フードデー」は、単なる食文化の紹介ではなく、人と人、文化と文化を繋ぐ力を持つことを再認識させる日となりました。北欧の食が描く未来へのビジョンは、『持続可能な社会づくり』へ向けた新たな一歩を日本と共に築く希望に満ちていることが強調されました。今後の取り組みがどのように進展していくのか、期待が膨らむイベントとなりました。


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