酒さ・赤ら顔に関する調査の結果、自己流ケアに注意が必要！

近年、多くの人々が肌の赤みやほてり、敏感肌などの悩みを抱える中、ゼオスキンヘルス（ZO Skin Health合同会社）は日本全国での「酒さ・赤ら顔」に関する消費者調査を実施しました。その結果から、自己流のスキンケアがむしろ症状を悪化させる恐れがあることが示唆されています。早速その結果を詳しく見ていきましょう。

調査概要

この調査は、National Rosacea Societyの「Rosacea Awareness Month」に合わせて行われました。対象は20代から60代の男女で、インターネットを通じて全国各地で実施され、15,000人以上からのサンプルが収集されました。

酒さ・赤ら顔の症状

調査によると、「赤み」を感じている人が56.0%と最も多く、次いで「ほてり」が39.7%、「敏感肌」28.0%という結果が出ました。また、かゆみや乾燥、むくみなどの他の皮膚疾患でも見られる症状を経験している方もおり、酒さ・赤ら顔の症状が多岐にわたることが分かります。このような症状は、日常生活に大きな影響を与えることが実感される結果となりました。

最初の対応は自己流

調査では、病院に行く前に行っていた自己流のスキンケアについても触れられました。「しっかり保湿する」と回答した人が42.3%だった一方で、「しっかり洗顔」を行った割合は32.3%であり、「あまり洗顔しない」と回答した人も20.7%いるという、正反対の行動が見られました。この結果から、自己流のケアでは適切な対処ができず、症状を悪化させている可能性が指摘されています。

医師に相談するタイミング

酒さ・赤ら顔の症状について、病院を受診した理由を複数選んでもらったところ、「症状がひどくなってきたから」と「原因が疾患だとわかったから」が36.0%で同率でありました。また、30%の方は「スキンケアでは治らないと思ったから」という根強い不安を抱えていることも明らかになりました。

生活の質への影響

さらに、酒さ・赤ら顔の症状が引き起こす心理的な不安感に関する質問では、「年齢とともに悪化するのではないか」と不安を感じている人が36.3%、また「メイクやファッションが楽しめない」とした人も34.0%に上りました。このように、酒さ・赤ら顔は単に肌の問題にとどまらず、生活の質(QOL)にも深刻な影響をもたらしています。

ゼオスキンヘルスの取り組み

ゼオスキンヘルスは、調査結果を受けて、肌の赤みに悩む方々に向けて適切なスキンケア情報を発信し、症状が進行する前に医師に相談できる環境作りを推進しています。また、疾患啓発ポスターもリリースし、患者の意識を高める活動に取り組んでいます。

医師からのメッセージ

「酒さは慢性的な皮膚疾患であり、正しい治療とスキンケアが不可欠です」と、医療法人社団健明会はやし皮ふ科クリニックの院長林宏明先生は語ります。症状が改善されることを目指しながらも、日常的なスキンケアを通じて症状をコントロールし、再発を防ぐことが重要です。適切なスキンケアアイテムや治療法を選ぶことで、赤みを軽減し生活の質を向上させることが可能です。