子どもたちが学ぶ持続可能な未来：米ぬかでつなぐ環境教育

2025年11月29日、埼玉県本庄市の築野食品工業株式会社の関東工場で、地域の子どもたちを対象に「子ども大学ほんじょう第7回講義」が行われました。本イベントでは、地域（本庄）の子どもたちに米ぬかの価値とその活用法について楽しく学ぶ機会を提供しました。

子ども大学ほんじょうとは？

「子ども大学ほんじょう」は、地域の企業や大学が連携して運営する教育プログラムで、子どもたちに学問の楽しさや地域への愛着を育む場を提供しています。このプログラムは「はてな学」「ふるさと学」「生き方学」の3つの分野に分かれており、専門的で実践的な学習が行われています。地域教育を重視する姿勢は、子どもたちの未来を見据えた大切な取り組みです。

イベントの趣旨と目的

現代社会において持続可能な環境を考えることは非常に重要です。このため、築野食品工業も地域教育プログラムに積極的に参加し、次世代を担う子どもたちに環境問題の意識を高めることを目指しています。今回の講義では、特に「米ぬか」に焦点を当て、栄養価の高さや多様な用途を学びました。地域産業の仕組みや資源循環の大切さを理解することで、環境への興味を促進することを目指しています。

開催日：2025年11月29日（土）
開催場所：築野食品工業株式会社関東工場
参加者：子ども39名、保護者の方々

当日の様子：子どもたちの反応

講義当日は、クイズや体験型ワークショップが盛り込まれ、子どもたちが積極的に参加しました。グループワークではお米に関する基礎的な知識を学ぶクイズからスタートし、米ぬかがどのように生成され、どのように活用されているかを探りました。実際の工場見学を通じて、米ぬかが食品や化粧品、さらには医薬品など、さまざまな製品に変身する様子を目の当たりにし、多くの驚きの声が上がりました。

特に印象深かったのは、終了間際に行った米ぬかを使ったバスボム作り体験です。この体験を通じて、普段目にすることの少ない米ぬかがいかに多様な可能性を秘めているかを知り、自分たちの生活と密接に関係していることを実感した様子でした。保護者からも「米ぬかの重要性を子どもたちに伝えることができた」との意見が寄せられ、参加者全員が満足のいく結果となりました。

築野食品工業と米ぬかの可能性

築野食品工業は、古くから米ぬかの有効活用に取り組んできた企業です。精米時に発生する米ぬかは、本来捨てられる運命にある副産物ですが、当社ではその豊富な栄養成分を抽出し、食品、化学、医療、化粧品など多岐にわたる分野での活用を推進しています。今後とも、米ぬかを通じて地域社会と環境保護に貢献することを目指し、持続可能な循環型社会の実現を目指しています。