大阪・関西万博で楽しむ、規格外バターナッツかぼちゃドーナツ
大阪・関西万博会場の「WASSE」にて、特別なイベントが開催されます。なんと、石川県産の規格外バターナッツかぼちゃを使った美味しいドーナツが、500名の来場者に無料で提供されるのです。これは、地元の女性たちによる魅力的な取り組みの成果です。
規格外品の魅力を再発見
バターナッツかぼちゃは、鮮やかなオレンジ色の果肉としっとりとしたデリケートな味わいが特徴です。しかし、今年の夏は記録的な暑さに見舞われ、多くの農作物が規格外品に。特に、このバターナッツかぼちゃは見た目が不揃いなために市場に出回ることができず、それが大きな問題となっています。
地元で活動する「ノマジョ・カナザワ」という女性の農業グループは、ハイクオリティな農作物を育てているにも関わらず、今年はその規格外品が急増。そこで、ウフフドーナチュが手を挙げ、この廃棄予定のかぼちゃを使用したドーナツを開発することに決めました。
美味しさの秘密
このドーナツは、バターナッツかぼちゃの特性を最大限に活かすため、丁寧な下処理が施されています。ウフフドーナチュでは、かぼちゃの皮をむき、5cm角にカットしてから、オーブンでじっくりと焼き上げます。これにより、水分と甘みが凝縮され、ドーナツ生地に30%も練り込まれたかぼちゃの風味が際立ちます。
さらに、農家からのかぼちゃは熟成状態を見極めて収穫されており、最適なタイミングで加工されるため、規格外品でもその美味しさは保証されています。この細やかな手間をかけることで、見た目だけでなく、味覚も十分楽しめるドーナツが完成しました。
大阪・関西万博で無償配布
「規格外バターナッツかぼちゃドーナチュ」の配布は、2025年10月3日(金)から7日(火)までの5日間、各日100個を上限に、大阪・関西万博の展示ブース来場者に無料で提供されます。この企画の背後には、フードロス削減や女性の活躍を促進するメッセージが込められています。
万博では「未来航路 -20XX年を目指す挑戦の旅-」というテーマの下、観客に対する啓蒙活動として、農作物の規格外問題や、バックグラウンドにいる生産者の工夫についても広く伝えられます。正規ルートに乗れなかったバターナッツかぼちゃを活かしたこのドーナツは、ただ美味しいだけでなく、社会的意義のある取り組みでもあるのです。
「金沢農女」とは
「金沢農女(ノマジョ・カナザワ)」は、金沢市を拠点とする女性農業者の団体で、農業の活性化や女性の活躍を推進しています。「ウフフドーナチュ」の代表である志賀嘉子さんが語るように、ここでは女性が中心となって、地域の農業や食に関わるさまざまな活動を行っています。
株式会社ウフフ
会社設立は2018年ですが、志賀さんの思いは2015年から始まっています。育児中の母親たちが、手作りのおやつを作る手助けをするために、愛情を込めたドーナツを作ることが目的です。特に、子どもと一緒に楽しめる「ウフフコーチー」なども開発されており、子どもの成長や家庭のための温もりを大切にしています。
この特別なドーナツをシェアすることで、規格外品の価値を再認識し、私たちの食に対する考え方も変わることでしょう。ぜひ、大阪・関西万博でこの味を体験してください。