昭和の名曲を振り返る特別番組「そのとき、歌は流れた」
10月16日木曜日の夜8時、BS日テレにて特別音楽番組「そのとき、歌は流れた」が放送されます。この番組では、昭和の代表的な名曲とその背後にある時代の背景を振り返る企画が展開される予定です。ゲストには「氷雨」で知られる日野美歌さんが登場し、この名曲が誕生した過程を語ります。
日野美歌が語る「氷雨」の驚きのエピソード
今回の番組で特に注目すべきは、日野美歌さんが自身の体験をもとに紹介する「氷雨」の誕生秘話です。この曲は1977年に佳山明佳さんが初めてデビュー曲としてリリースしたものですが、後に日野さんによってカバーされました。その理由には思わぬエピソードが隠されています。
日野さんによると、彼女が「氷雨」を歌うことになったのは、当時のマネージャーがピアノバーで耳にした佳山明佳さんの歌声に感銘を受けたからだそうです。そのマネージャーは日野さんにカバーを提案し、結果的に彼女が新たなアレンジを施すことになりました。音楽評論家の富澤一誠さんは、佳山さんのバージョンがムード歌謡であったのに対し、日野さんのカバーは叙情派フォーク調でより大人の音楽へと変化したと語っています。
豪華アーティストによる昭和名曲カバー
番組では、1960年代から1980年代にかけてヒットした名曲を、豪華なアーティストたちがカバーする様子も楽しむことができます。このセクションでは、青山新さんやおかゆさん、神園さやかさん、城南海さん、羽山みずきさん、ベイビーブー、山田姉妹など、実力派アーティストたちが登場し、懐かしのメロディーを現代に蘇らせます。
カバーされる代表的な昭和名曲リスト
- 「これが青春だ」 (布施明/1966年) - カバー: 青山新
- 「渚のうわさ」 (弘田三枝子/1967年) - カバー: 神園さやか
- 「愛のさざなみ」 (島倉千代子/1968年) - カバー: 羽山みずき
- 「悲しくてやりきれない」 (ザ・フォーク・クルセダーズ/1968年) - カバー: ベイビーブー
- 「砂の十字架」 (中村晃子/1968年) - カバー: おかゆ
- 「ごめんね」 (あみん) - カバー: 山田姉妹
- 「ジグソーパズル」 (五輪真弓) - カバー: 城南海
- 「セカンド・ラブ」 (中森明菜) - カバー: 神園さやか
- 「誘惑」 (中島みゆき) - カバー: おかゆ
- 日野美歌さんご本人もこの「氷雨」を歌います。
昭和歌謡が持つ特別な魅力
昭和の名曲たちは、ただの娯楽ではなく、当時の人々の心の中に深く根付いた文化的な要素を持っています。多くの人がレコードを持っていなくても、テレビやラジオ、そして街の中で自然と耳にする音楽が日常生活に溶け込んでいました。歌詞の中には、憧れや思い出、応援のメッセージが織り交ぜられており、それぞれの人々にとって大切な思い出を呼び起こす要素が含まれています。
番組のMCを務める太川陽介さんと吉川美代子さん、そして音楽評論家の富澤一誠さんが、各楽曲が誕生した背景と昭和の時代の姿を丁寧に紐解いていく様子も見逃せません。昭和の音楽がもつ暖かさや共鳴を再発見できる貴重なチャンスです。
ぜひ、10月16日の夜、懐かしい昭和の名曲に浸るひとときを楽しんでください!