全国47都道府県で分かったお口年齢の実態とその影響とは

アース製薬株式会社が行った独自調査により、私たちの「お口年齢」が実年齢を上回っていることが明らかになりました。この調査は全国の20〜60代の男女3,500名を対象として行われ、その結果、平均的にお口年齢は実年齢よりもなんと+12.8歳になることが示されました。

お口年齢とは？

「お口年齢」とは、口の健康状態や生活習慣から算出された指標です。歯や口内の状態を反映しているため、具体的にはどれだけ注意を払っているかがモロに表れるものなのです。歯科医療や予防歯科の専門家は、日々の丁寧なオーラルケアがこのお口年齢を正常に保つカギであると警告しています。

調査結果の概要

調査の結果、特にお口の状態が悪化していたのは40代でした。実年齢に対して＋13.6歳と、グラフにするとかなりの黒字で示されます。一方で、20代は実年齢から＋11.8歳と、他の年代に比べて差が小さかったのが印象的です。今の時代、40代は多忙を極める年代ですから、オーラルケアが後回しにされるのも理解できます。

実年齢よりお口年齢が高い主な原因として、「間食の頻度」が指摘されています。特に40代ではその影響が顕著で、調査対象者の51.7%がほぼ毎日間食をしていると回答。健康に対する意識が不足しがちな年代だからこそ、歯磨きなどのオーラルケアが重要とのことです。

地域別の違い

地域によるお口年齢の違いも興味深い点です。実年齢からお口年齢が最も高かったのは「東北地域」で、以下に矛盾するように、最も差が小さかったのは「関東地域」でした。この差はお口の健康に対する意識の違いや、歯科医院での定期的な検診頻度に関係している可能性が高いです。関東地域では年に一回以上検診を受ける人が62.6%だったのに対し、東北地域では51.6%でした。このように、地域ごとの意識の違いが明らかになり、地域差が影響を与えていると言えるでしょう。

ワークスタイルとお口年齢

さらに興味深いのは、リモートワークやインドアライフが健康に与える影響です。調査ではおうち時間が長いほどお口年齢が上がる傾向がありました。具体的なデータでは、83%がリモートワークは週1回未満と回答した結果、お口年齢が実年齢に近い人が82.4%であることが示されています。一方で、週に1度以上リモートワークをする人はお口年齢が30歳以上進行したと答える割合が70.1%でした。

このような調査結果から、食生活や生活習慣の影響が大きいことがわかります。特に、糖分が多い食事や間食の習慣が、お口健康に悪影響を及ぼす可能性が示唆されています。これらの要因について深く意識することが必要です。加えて、会話の機会の減少も大きな問題です。

まとめ

予防歯科の専門家である野尻真里先生は、毎日のオーラルケアと定期的な歯科検診の重要性を強調しています。歯磨きだけではなく、舌清掃や歯間清掃も欠かせません。口の中を健康に保つことは、全身の健康にも繋がるため、日々実践することが大切です。

この調査は、日常の小さな意識が大きな変化をもたらすことを示しています。今日からでもできるケアを始めて、未来のお口の健康を守りましょう！