日焼け止めの四分類
2025-08-27 12:21:16

日焼け止めの新発見!汗による剥がれ方を4タイプに分類した研究

日焼け止めの新発見!汗による剥がれ方を4タイプに分類した研究



最近、ポーラ化成工業株式会社と横浜国立大学が共同で開発した新しい技術が、日焼け止めの汗による剥がれ方を可視化することに成功しました。この研究によって、日焼け止めの剥がれ方は主に4つのタイプに分類されることが判明し、今後の新製品開発に大きな影響を及ぼすことが期待されています。

日焼け止め市場の拡大と新たなニーズ



近年、猛暑や健康志向の高まりから、世界的に日焼け止め市場は急成長を遂げています。特に、消費者の求めるニーズとして「みずみずしい使い心地」と「汗や水に強い耐久性」が重要視されています。しかし、これまでの製品では、これらの特性がトレードオフの関係にあるため、両立が課題とされてきました。ポーラ化成工業はこの課題に挑むべく、自社で改良したOCT技術(Optical Coherence Tomography技術)を駆使して汗に対する日焼け止めの挙動をリアルタイムで観察し、剥がれ方の違いを詳細に解析しました。

汗による日焼け止めの剥がれ方を4つに分類



本研究の結果、日焼け止めの剥がれ方は「溶解型」「剥離型」「分裂型」「保持型」の4つに類別されることが明らかになりました。これにより、日焼け止めがどのようにして汗と相互作用し、どのように剥がれていくのかが具体的に解析されました。

各タイプの特徴


  • - 溶解型: 水と混ざりやすい日焼け止め
  • - 剥離型: 表面から剥がれやすいタイプ
  • - 分裂型: 機械的な要因で剥がれることが多い
  • - 保持型: 肌に強く密着し、落ちにくいタイプ

これらの分類により、各タイプごとに「なぜ日焼け止めが落ちるのか」を考察し、理想的な日焼け止めに求められる要素を明確にしました。これには、1. 水になじまないこと、2. 膜が強靭かつ均一であること、3. 肌への密着性が高いことが含まれます。これらの条件に基づき、各タイプごとに異なる処方設計が可能となります。

次世代日焼け止めの開発へ向けて



この研究によって得られた知見は、単に日焼け止めにとどまらず、他のスキンケア製品やメークアップ製品の開発にも応用が期待されます。OCT技術は、膜の状態や崩れにくさの評価を行う上での革新的なツールと位置づけられており、化粧品全体の機能設計や感触の改善に寄与することができるでしょう。

さらに、本研究は第2回日本化粧品技術者会学術大会で口頭発表部門においてTOP3に選出されたことからも、その影響力が証明されています。ポーラ化成工業のこの研究は、今後も日焼け止め市場の発展に貢献すると期待されています。

おわりに



新たな日焼け止め製品の開発にむけて、ポーラ化成工業の研究がもたらす影響は大きいと言えます。快適な使い心地と耐久性を両立させた製品が登場することで、私たちの夏の生活がさらに快適になることでしょう。


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