LUSHが同性婚法制化を支持するキャンペーン展開
英国発のナチュラルコスメブランド、LUSH(ラッシュ)が、創業以来重ねたエシカルな取り組みに、新たな旗印を掲げています。それは、「結婚の自由をすべての人に」というキャンペーン。2025年7月1日から、彼らは日本全国78店舗で、同性婚の法制化を求める声を集める活動を開始します。このキャンペーンは、個人の自由が尊重されるべき社会を目指す大きな一歩です。
結婚の選択肢はすべての人に
日本では、法律上の性別によって結婚の権利が限られる人々が存在します。結婚するかどうかは個々人の選択であるべきですが、今は現行法がその選択を奪っています。この問題は単なる法律の話だけではなく、深い人権の問題でもあります。LUSHは、2022年から同様のキャンペーンを展開し、結婚の平等を目指して活動してきました。その流れを引き継ぎ、再び意識を高めようとしています。
キャンペーンの目的と活動内容
今回のキャンペーンでは、来店客からの賛同の意思表示を促進します。店内に設けられたハート型のシールに、自らの思いや賛同の理由を書き込んで貼っていくというユニークな試みです。また、オンライン署名プラットフォーム「Change.org」での署名を通じて、さらに多くの voices を集めることも目指しています。これにより、賛同者の声が社会全体に響き渡ることを目指しているのです。
セクシュアルマイノリティの声を聴く
キャンペーン開始に先立って、LUSH原宿店ではトークイベントが開催されました。テーマは「同性婚の法制化、当事者はセクシュアルマイノリティだけなのか?」です。ここでは、法制化に向けた具体的な議論が行われ、セクシュアルマイノリティの人々だけでなく、全ての人々が巻き込まれる重要性が強調されました。
日本における現状と今後の見通し
法的な同性婚の実現に向けて進む中、2019年から始まった「結婚の自由をすべての人に」訴訟がいくつかの地域で提訴され、5件の違憲判決が出る結果を生み出しました。世論調査では、全世代の過半数以上が同性婚を認めることに賛成しており、特に20代では9割以上が支持しています。しかし、政府は依然として消極的な姿勢を示しているのが現状です。
企業の責任と社会の変革
LUSHは、これらの活動を続けながら、全国の店舗を通じて地域コミュニティとの連携を進め、婚姻の平等に対する理解を促すことで、より広範な社会変革を目指しています。全78店舗での活動を皮切りに、企業としての責任を果たす姿勢を示しながら未来を切り拓いていく姿勢は、多くの人々に希望を与えることでしょう。
LUSHは、ナチュラルコスメの提供だけでなく、社会的な問題に対しても積極的に声を上げていく姿勢を見せています。このキャンペーンを通じて、すべての人が愛し合い、結婚できる権利を実現するため、さらなる前進を期待したいですね。