フードロスを考える新しい絵本の登場
2024年12月、特定非営利活動法人APLAと地方出版社らくだ舎が手がけた絵本『バナナのらんとごん』が、その発売に向けて注目を集めています。この絵本は、フードロス問題や食に関する深いメッセージを、楽しい物語を通じて子どもたちに伝えることを目的としています。
「バナナのらんとごん」の物語とは?
「バナナのらんとごん」は、バランゴンバナナの姉弟が日本で食べられるまでの道のりを描いた物語です。元気でしっかり者のらんと、おっとりした優しいごん、彼らはある日、収穫されて日本への長い旅に出ます。しかし、到着した日本で、らんには大きな黒い傷ができてしまい、二人は別々の道を歩むことになります。果たして、らんは救われるのでしょうか?
この物語には、フードロス問題やフェアトレードといったテーマが盛り込まれており、子どもたちに食品の背景を考えさせる重要なきっかけを提供します。また、絵本にはバナナの皮をむく仕掛けページもあり、楽しみながら学ぶことができる工夫もされています。
絵本の詳細情報
- - 判型:25cm×22cm×0.9cm
- - 製本:上製
- - 頁数:32ページ
- - 価格:2,500円(税別)
- - 初版:2000部
この絵本はAPLA SHOPやらくだ舎のネットショップで直接購入することができます。特に、SDGsに関連づけた教育の一環として、学校やワークショップでも扱いやすい内容になっているため、教育現場での活用も期待されています。
気になる絵本の資料ページ
本編の後には、4ページにわたる資料ページが設けられており、以下のテーマに基づいた授業案が展開されています:
1.
バランゴンバナナを知ろう
2.
バランゴンバナナの旅をおさらいしよう
3.
民衆交易やフェアトレードについて学ぼう
4.
フードロス問題って何だろう
5.
規格外バランゴンバナナの利用方法を考えよう
これらの資料は、学校での授業やワークショップに役立つ情報がぎゅっと詰まっています。
クラウドファンディングを経ての出版
この絵本は、APLAが運営する「ぽこぽこバナナプロジェクト」の一環として制作されました。昨年、クラウドファンディングを実施し、332人の支援者から266万円を超える資金を集めることに成功したのです。この資金は、絵本の制作や印刷に活用され、初版2000部が実現しました。
購入方法とお問い合わせ
『バナナのらんとごん』を購入したい方は、APLA SHOPやらくだ舎のネットショップより注文可能です。また、絵本の販売を希望する書店や団体に対しても、APLAやらくだ舎に直接連絡することで、販売の取り扱いが可能になります。
フードロスや食の背景について考えることができるこの絵本をぜひ手に取り、楽しむことで、子どもたちに大切なメッセージを届けましょう。この物語が多くの人々の心に届き、共感を呼ぶことを願っています。