村上農園、過去最高売上を記録した理由と秘訣

村上農園、過去最高の売上を達成する

広島を拠点にする株式会社村上農園が、2024年12月期の売上高で過去最高の113億7,600万円を記録しました。これは前年対比で125%という驚異的な成長を見せており、その要因として健康志向の高まりが大きく影響しています。特に、ブロッコリースプラウトとそのシリーズであるブロッコリースーパースプラウトの人気が顕著です。

健康志向が生んだ人気商品

ブロッコリースプラウトは、発芽したばかりのブロッコリーの新芽で、多くの抗酸化成分を含んでいます。その中でも特に注目されているのが「スルフォラファン」という成分で、解毒作用や免疫力の強化に効果的です。昨年は、この「超硫黄分子」が含まれている食材としての認知が広まり、需要が大幅に拡大しました。おかげで、ブロッコリースーパースプラウトの出荷量は前年比138%増、ブロッコリースプラウト200も同131%増を達成しました。

豆苗の人気上昇

また、豆苗も前年比107%の成長を見せています。豆苗は栄養価が高く、家庭で簡単に再生栽培ができることから“家計のお助け野菜”として非常に人気があります。昨年の天候不順による野菜価格の高騰を受け、コストパフォーマンスの良さが再注目されているのです。豆苗に関しては、今年の12月に新たなCMが放映され、家庭の常備野菜としての認知度をさらに高めていく計画です。

生産体制の強化

村上農園は新たな生産施設「北海道伊達生産センター」を開設予定で、これにより全国13拠点の体制が整います。また既存の施設でも生産能力の増強を図り、昨年から続く需要の伸びに応えていく方針です。

注目の業績と未来の展望

代表取締役社長の村上清貴氏は「コロナ禍後、外食産業の回復が進み、発芽野菜全体の需要が増している」と語っています。業務用のマイクロハーブも好調で、2024年には新しい生産拠点が北海道にも開設されることにより、供給力が大幅に向上する見通しです。

村上農園の会社紹介

1978年設立の村上農園は、高成分野菜やマイクロハーブの生産を専門にする企業です。本社は広島にあり、様々な地域で生産センターを運営し、全国の顧客に新鮮な食材を届けています。これにより、多様化する健康志向のニーズに対応し続けているのです。健康を意識した食生活へのニーズが高まっている今、村上農園は今後も注目されるブランドとなるでしょう。