TSIホールディングス、AIで電話対応を大幅改善
日本のアパレル業界で強力な存在感を持つTSIホールディングスが、株式会社IVRyが提供する対話型音声AI SaaS「アイブリー」を導入し、本格的に稼働を始めました。この取り組みは、自社の電話対応業務の効率化を図るものです。
導入の背景
TSIホールディングスは、さまざまなアパレルブランドを展開する企業で、常に多岐にわたる問い合わせを代表電話で受けていました。特に「店舗・商品」に関するお問い合わせや「オンラインストア」、さらには「IR」や「採用」に関する連絡が集中し、電話取り次ぎ業務が非常に負担となっていました。この状況は、営業電話の増加やお客様への対応が滞る原因ともなり、従業員の業務の効率が低下する一因でもありました。
業務のフローにおいて、営業電話の対応に追われるあまり、本来の業務に集中できないという問題を解決するため、AIによる電話対応の導入が決定されたのです。
アイブリーの導入効果
1. 営業電話の自動化
「法人の新規お取引」などの営業電話に関しては、即時対応が必要ないものも多いため、AIがこれらの電話を受け付けることができるように設定されました。これによって、従業員は煩雑な電話対応から解放され、よりコアな業務に専念できる環境が整いました。
2. 多様な問い合わせの自動振り分け
AIが問い合わせ内容を一次ヒアリングし、適切な担当部署や担当者に自動で振り分ける仕組みも導入されます。これまでの「窓口スタッフが受けて取り次ぐ」という手間を省くことで、効率的な業務フローが実現しました。これにより、従業員はお客様への対応の質を向上させることができ、顧客満足度の向上にもつながります。
IVRyのCEOのコメント
IVRyの代表取締役 CEO、奥西亮賀氏は、TSIホールディングスに「アイブリー」を導入できたことを光栄に思うと述べ、電話窓口がもたらす業務効率化の重要性を強調しました。「AIに定型的な対応を任せることで、従業員が本来の業務に集中できる環境を作ることは企業の競争力を高める要素となります」と語っています。
まとめ
24時間365日稼働する「アイブリー」は電話応答を自動化し、業務の効率化と顧客体験の質を両立させる技術です。通話内容を自動で文字起こしや要約を行うことで、FAQの生成や意図分類に寄与します。TSIホールディングスがこの新技術をどのように活用していくのか、今後の展開に注目が集まります。
日本各地での導入が進む中、TSIホールディングスの新たな試みは、他業界にも影響を与える可能性があるでしょう。