三重県大台町の特産品である「奥伊勢ゆず」を使った新しいアップサイクル商品が、2023年11月に発表されました。その名も『奥伊勢ゆずっぴ(皮)』。この商品は、地域資源であるゆずの皮を再利用し、地域創生を推進するレッドホースコーポレーションによって開発されました。
『奥伊勢ゆずっぴ(皮)』の特色とは
今回の『奥伊勢ゆずっぴ(皮)』は、通常なら廃棄されてしまうはずのゆずの皮を利用した素材菓子。無香料・無着色で仕上げられたこのスイーツは、砂糖をまぶしたゆずの皮を乾燥させたもので、さっぱりとした酸味と爽やかな甘さが感じられます。パッケージを開けると、ゆずの香りがふわっと広がり、思わず笑顔になってしまいます。
この商品では、地域の高校生がデザインしたキャラクター『ゆずしかくん』がパッケージのデザインに採用されています。ゆずをかぶった鹿をモチーフにしたこのキャラクターは、大台町の住民からも親しまれており、町のシンボル的存在です。
地元のお祭りでデビュー
『奥伊勢ゆずっぴ(皮)』は、2023年11月16日に開催された「どんとこい大台まつり」で来場者に初お披露目されました。多くの人々が試食を楽しみ、「酸味が効いていて美味しい」といった感想が寄せられ、大きな好評を得ました。
この商品は、道の駅 奥伊勢おおだいでも販売を開始。さらに、三重県内の他の店舗でも販売予定で、地域に新たな魅力を提供する一端を担っています。
地産地消と地域貢献
『奥伊勢ゆずっぴ(皮)』の開発背景には、年間約25トンのゆずの皮が加工段階で廃棄されている現実があります。これを受け、廃棄物の再利用に向けた取り組みが進められました。この試みは、地域の活性化やブランド化にも寄与することを目指しています。
これにより、地域の特産品を最大限に活かし、地元農産物の認知度向上と経済の活性化を図ることが可能となります。また、地域資源を活用した新たな商品開発によって、地元コミュニティの活性化にも貢献しようとしています。
未来への展望
新しい地場産品の開発を通じて、地域の魅力を外に発信しつつ、地元の食文化の保護や地域経済の発展に寄与することが、今後の目標です。今後もレッドホースコーポレーションは大台町との協力を強化し、地域資源を活かした商品開発を続けていく予定です。
新しい『奥伊勢ゆずっぴ(皮)』を通じて、地域の魅力を再発見し、魅力ある地元産品に触れてみてはいかがでしょうか。各地での販売が楽しみです。