シーベジタブル、陸上養殖による黒海苔の量産成功!
近年、私たちの食卓から姿を消しつつある伝統的な海苔。その背景には、日本の海苔生産が抱える深刻な危機が存在しています。しかし、合同会社シーベジタブルが「黒海苔」の陸上養殖に成功したことが、再び私たちの文化を守る大きな一歩となるかもしれません。
海苔の生産量減少の現状
日本の伝統食文化を象徴する海苔は、長年にわたり国内の海面で養殖されてきました。特に「黒海苔」(学名「スサビノリ」)は、各地のコンビニで見かけるおにぎりには欠かせない存在。しかし、最近では海水温上昇や環境の変化、生産者の高齢化などによって、その生産量が最盛期の半分以下にまで落ち込んでいます。また、これにより海苔の価格も上昇し、消費者にとっては厳しい現実が広がっています。
シーベジタブルによる新技術の確立
そのような中、シーベジタブルは陸上養殖による技術を確立し、2025年には乾燥重量100kg(おおよそ板海苔3万枚相当)の生産に成功しました。この技術は、地下海水を使用し、温度や栄養の管理が容易なため、高品質な黒海苔を安定的に生産することが可能です。さらに、すべての板海苔は最初に摘み取られる「一番摘み海苔」なので、品質も極めて高いのです。
未来への展望
この技術を通じて、シーベジタブルは減少する海苔生産に悩む漁業者や水産物の生産者と連携し、新たな産業モデルの構築を目指しています。また、企業や自治体との協力を積極的に進め、地域経済の発展にも寄与することを目指しています。
佐賀大学の川村教授も、「この量産技術は、海苔生産の現状を改善する大きな可能性を秘めている」と高く評価しています。
日本の食文化を守るために
日本の食文化である海苔を守るためには、数億枚規模の生産を実現する体制を整える必要があります。シーベジタブルは、協業を通じて生産及び流通モデルの確立を急ぐとともに、高品質な海苔を消費者に届ける努力を続けていく所存です。日本の食文化の未来を考えるとき、このような取り組みにぜひ注目したいところです。
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