コレサワが魅せた《コレシアター05》の魔法
シンガーソングライターのコレサワが鮮やかなステージで新たな物語を紡いだ《コレシアター05》。2024年12月に東京・昭和女子大学で開催されたこのライブは、約6年ぶりとなるコレサワ主催の特別なショーであり、全公演が完売するほどの熱気を見せました。ストーリーが進む中、コレサワのキャラクター“れ子ちゃん”の旅を通して、様々な感情が描かれます。今回はこの感動のライブレポートをお届けします。
開演の瞬間、観客を惹きつける演出
カーテンが上がると、映画さながらの注意事項が流れ始め、アートワークを手掛けたウチボリシンペによるアニメーションがスクリーンに映し出されます。れ子ちゃんの体にはぽっかり空いた穴があり、周囲からの偏見の目に傷つく様子が描かれます。「君も一緒に来る?」という声に誘われ、コレサワは“れ子ちゃん”のぬいぐるみを背負い、「シュシュ」でライブがスタート。この瞬間から、彼女とれ子ちゃんの旅が始まるのです。
友情と愛を探し求める旅
この旅の中で、れ子ちゃんが最初に見つけたのは「らぶ」。ここからは「愛」について歌った楽曲が続きます。「みんな、こんばんは!」と元気に挨拶し、観客との一体感を生み出そうとするコレサワ。代表曲「あたしを彼女にしたいなら」では、観客が一緒に盛り上がり、SNSでも話題となった「元彼女のみなさまへ」では、参加者全員が大合唱を楽しみました。
幸せと嫉妬の葛藤
次に登場したのは、コレサワの彼氏役として登場した“犬くん”。彼との掛け合いから、浮気をテーマにした「浮気したらあかんで」が始まります。しかし、ライブの中でコレサワの嫉妬が高まり、感情豊かに物語が進展します。そんな中、再び現れるタクシーが前回のコレシアターを思い起こさせる演出で会場を盛り上げます。
孤独と向き合うれ子ちゃん
物語は次第に切ない方向へ進展。「やめて!」と耳を塞ぐコレサワの姿から、れ子ちゃんは一人ぼっちに。そんな中、彼女の持つぬいぐるみが動き出し、寄り添い合うシーンには多くの観客が共感するでしょう。この演出が見せる「愛」の暖かさや大切さを感じます。その後、心の葛藤を表現する楽曲が続き、胸を打たれる瞬間が続きます。
スペシャルなエンディング
ストーリーは次第にクライマックスへ向かい、コレサワは「お願いサンタクロース」を披露。ペンライトで彩られた会場は、クリスマスカラーに染まり、観客との一体感が高まります。最後には、プレゼントとして猫のぬいぐるみが登場し、コレサワと共に笑顔で切り抜けました。
さらなる高みへの期待
エンドロールでは、ウチボリシンペによるライブペイントが観客の心に温かい余韻を残します。最後にコレサワは、「私は今年、皆との出会いが心に残る素敵な年だった」と振り返り、感謝の言葉を贈ります。ライブのラストには次期アルバムの発売や全国ツアーを発表し、今後の活動にも期待がかかります。
このように、コレサワの《コレシアター05》は、ただのライブではなく、観客との共鳴を体感できる素晴らしい空間でした。これからも彼女の活躍から目が離せません。