資生堂が解明した透明感の新たなカギとは?肌の内部に迫る光の研究
資生堂が新しい光学技術を用いて、肌の透明感の秘密に迫っています。透明感を実現するためには、肌に当たる光がしっかりと角層から真皮に届き、弾かれて外に出てくる必要があります。この「内部散乱光」の研究において、資生堂は世界初の光学計測システムを開発し、肌の内部の光の状態を詳細に解析することが可能となりました。
研究の背景と目的
資生堂の光学研究部門では、肌の質感や印象に大きく影響する「つや感」や「透明感」に重点を置いてきました。これまでの研究では、顔の立体形状と光の状態の分析を行い、加齢がどのように肌の透明感に影響を与えるかを探究してきました。しかし、精神的・肉体的な要因から光が肌のどの深さに到達するのかは明らかにされていませんでした。
今回の研究で、室蘭工業大学との共同作業により、光が肌のどの層に到達し、どのように外に出るのかのメカニズムを詳細に理解するための新しい技術が誕生しました。
透明感を構成する要素
新たに開発された光学計測システムによる解析の結果、光の波長によって到達する肌の層が異なることが分かりました。短い波長(青色)は主に表皮に、中間の波長(緑色)は基底膜や真皮上層に、長い波長(赤色)は真皮のコラーゲン層まで届くことが確認されました。
特に、青色光が表皮に届く際のメラニン量との相関が強く、メラニンが光を吸収し、透明感を減少させる要因となっています。さらに、赤色光はコラーゲン層にまで届き、コラーゲンの状態と透明感の関連性も分析されました。コラーゲン密度が低下すると、真皮に到達する光の量も減少することが示されています。
技術の具体的な成果
この研究により、透明感において特に重要な要素が、表皮に存在するメラニン量と真皮に存在するコラーゲン密度であることが立証されました。今後は、光コントロール技術を駆使して新たなスキンケアソリューションを開発することが期待されています。
資生堂の努力は、学術論文として「Optical Review」にも発表され、国際会議でも有意義な成果が報告される予定です。具体的には、2025年の国際会議で実施される発表が控えており、世界の研究者との交流がさらに深まることが見込まれます。
資生堂の未来への挑戦
資生堂では、イノベーションを加速するために「DYNAMIC HARMONY」という理念のもと、肌の美しさに関する研究と持続可能性を考えた開発を進めています。この理念は、化粧品技術における世界的な評価を受ける研究成果につながり、より良い未来の美しさを目指していくことを目指しています。
これからも、資生堂の先端技術が肌の透明感向上にどう寄与していくのか、注目が集まります。美しい肌を保つための新しい技術や製品に期待が高まる中、私たちもその成果を実感できる日を楽しみにしています。