タブレット純が魅せるムード歌謡の世界:浅草公会堂リサイタル
6月22日、東京・浅草公会堂で行われたタブレット純のリサイタルは、多くのファンに囲まれた素晴らしい一夜でした。〝ムード歌謡の貴公子〟と称される彼は、昭和の名曲を中心に全30曲を情熱を持って披露しました。
第1部:華やかな幕開け
リサイタルの第1部は、タブレットが豪華なドレスをまとい、美空ひばりの名曲「人生一路」でスタート。バックには「東京パノラママンボボーイズ」がつき、華やかな音楽に包まれた中、彼の声が響き渡ります。その後も「コモエスタ赤坂」や「ベサメムーチョ」といったラテンの名曲が続き、客席は大いに盛り上がりました。
アットホームな雰囲気の中で、司会の西寄ひがしが登場し、タブレットは黒のスーツに着替えて再び登場。蝶ネクタイが結べずに笑いを誘う場面もあり、彼のユーモアセンスが光りました。「だまって俺について来い」から始まったメドレーは、昭和歌謡の名曲の数々を一気に披露し、会場を熱気で包み込む印象的なパフォーマンスでした。
昭和の名曲コーナー
続いて、昭和の名曲コーナーでは、名作曲家の重要な作品が取り上げられました。和田弘とマヒナスターズのデビュー曲「東京の人」や、吉永小百合とのデュエットで知名度の高い「寒い朝」、さらには多くの名演を生んだ服部良一や古賀政男の作品にも触れ、昭和の影響力の強さを感じさせるステージとなりました。
タブレットは自身のオリジナル曲「鎌倉哀愁クラブ」の歌詞を「浅草」に置き換え、独自の演出を施します。公会堂に適した「浅草の唄」で第1部を締めくくると、聴衆からは惜しみない拍手が贈られました。
第2部:エネルギッシュな展開
第2部では、赤いスーツ姿に身を包んだタブレットが、ドラムを手にザ・カーナビーツの「好きさ好きさ好きさ」でエネルギッシュにスタートしました。ゲストドラマーのグレイスが加わり、中盤のメドレーでは沢田研二の名曲を軽やかに披露。ここで「タビー!」コールをリクエストし、ファンとの連帯感が生まれました。
続いては、サザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」やラッツ&スターの「め組のひと」が演奏され、ピンク・レディーの名曲では赤いスパンコールの衣装に生着替えするという楽しい演出もありました。そして洋楽コーナーでは、チャック・ベリーの「ジョニー・B.グッド」やジョン・レノンの「イマジン」を披露し、多彩な才能を見せつけました。
観客との一体感
公演は終盤に向かい、小椋佳提供の「恋の誘い」をバンド演奏で初めて披露。加藤登紀子からの楽曲「母よ」では、観客との距離を縮め、熱いパフォーマンスを繰り広げました。さらに「銀河に抱かれて」で第2部を締めくくると、アンコールでは青の羽織姿で再登場。お馴染みの歌謡浪曲「俵星玄蕃」を堂々と歌い上げ、最後は自身の作詞・作曲による「佐竹音頭」でフィナーレを迎えました。
タブレット純のリサイタルは、昭和歌謡の魅力を再確認させる素晴らしい夜となり、彼の人柄と音楽が融合した感動的な時間をファンに届けていました。再び彼のステージを観たいと願う感情が、響き渡る歓声の中で強く感じられました。