医療アートメイクが導く新たな人生の可能性

近年、美容医療の中でも注目を集めているのが医療アートメイクです。特に病気や怪我で見た目に不安を抱える方々にとって、心と身体を結びつける力を持っています。ここでは、すい臓がんを患った三木啓義さんの実体験を通じて医療アートメイクの意義をご紹介します。

三木さんが抱えた苦悩

2019年、三木啓義さんはすい臓がんの診断を受けました。医師から余命を告げられ、彼の日常は一変しました。抗がん剤治療を受ける中で、彼は脱毛や体調不良に苦しみ、自分の見た目が変わっていくことに大きなストレスを抱えていました。「自分の顔を見るのが辛い」と感じる瞬間が増え、自分じゃなくなってしまったような感覚に悩まされていました。

そんな中、三木さんは「医療アートメイク」で何かが変わるのではないかと考えるようになりました。しかし、病気を理由に施術を断られることも多く、やがて行動に移そうとした時、彼の前に希望の光が差し込みます。

医療アートメイクとの出会い

三木さんは医療アートメイクに関する講演会で、私（白井聖羅）と出会います。この講演を通じて、彼は「自分もアートメイクを受けられるかもしれない」という希望を見出しました。そして、私の提案を受け金沢のクリニックに足を運ぶ決心をしました。

私たちが提供する医療アートメイクの特徴は、世界各国の技術を融合させ、各患者さんに最適な施術を行うことです。その特長を三木さんも評価し、施術を受けることが決まりました。

施術の結果

施術を終えた三木さんは眉毛の医療アートメイクを通じて、人生が一変したと語ります。「すい臓がんで失った自信が戻り、外に出ることが楽しくなった」と彼は笑顔で話してくれました。医療アートメイクは、単なる見た目の修正だけでなく、彼の心に変化をもたらす力がありました。

医療アートメイクが持つ力

医療アートメイクは、見た目を再建・カモフラージュする技術であり、抗がん剤治療による影響で生じる外見の悩みを解消する手助けをします。例えば、眉毛やアイライン、口唇口蓋裂のオペ後のリップアートメイク、乳がん摘出後の乳輪・乳頭のアートメイクなど、医療的な側面を持ちながら美容効果も期待できるのです。

私たちはこの医療アートメイクを日本の医療として確立し、より多くの人が利用できるようになることを目指しています。何よりも大切なのは、これを必要とする人に届けることです。

未来への希望を持てる社会に

三木さんの体験は、単なる医療のアプローチではなく、外見を見つめ直す大事なきっかけです。見た目に対する意識を変え、多くの人がもっと自分自身を大切にする環境を整えていきたいと考えています。

誰もが自分の外見に自信を持てる社会を実現できるよう、今後も様々な啓発活動を続けていきます。医療アートメイクが多くの方々にとって新たな希望となることを願っています。