話題の麹肉とは
2025-06-30 13:00:21

麹菌を使った代替肉“麹肉”の試食会が話題に

麹菌を利用した注目の代替肉“麹肉”とは?



近年、環境への配慮から代替肉の需要が増えています。その中でも特に注目を集めているのが、株式会社麹ラボが開発した“麹肉”です。麹酒や発酵食品で知られる麹菌を使用したこの代替肉は、持続可能な社会の実現に寄与する新しい選択肢として期待されています。

代替肉が求められる背景



地球環境に優しい食材を求める動きが広がる中、畜肉生産が持つ環境負荷の高さが問題視されています。そこで、大豆などを原料とした植物性代替肉の展開が進む一方、消費者にとって魅力的な選択肢となるため、より新しい食材の開発が必要とされています。麹ラボでは、日本の伝統的な発酵微生物である麹菌に着目し、実際の試作に取り組んできました。

麹菌の特性とその活用



麹菌は、キノコと同じ菌類の仲間で、増殖速度が速く、環境負荷を抑えた生産が可能です。また、栄養成分が豊富で、特に旨味成分が多く含まれています。このような特性を活かして、麹ラボは代替肉“麹肉”の開発に取り組み、サステナブルな食品としての可能性を模索しています。

試作開発の経緯



麹ラボの代表、萩原氏は大学在籍時から麹菌を活用した代替肉研究に着手しました。特に、酒粕などの食品副産物を栄養源として利用し、資源循環に根ざした生産方法の確立に努めてきました。2022年には株式会社玄米酵素とのコラボレーションを開始し、具体的な料理メニューへの応用が進んでいます。

ついに開催された初の試食会



2025年6月22日、東京都内の自然食レストラン「元氣亭」で、麹肉の初の試食会が行われました。この試食会は、クラウドファンディングのサポーターを招待し、一般参加者に初めて麹肉メニューを味わってもらう機会となりました。参加者は、麹菌の持つ風味や食感に強い関心を寄せており、意見交換が活発に行われました。

試作メニューと反響



試食会で提供されたのは、以下の4品です:
  • - ハンバーグ(2種類)
  • - 青椒肉絲
  • - バーニャカウダーソース
  • - シーチキン風大根サラダ

ハンバーグには麹菌の菌体と少量のひき肉が使用されており、うま味とのバランスが絶妙でした。参加者からは「期待以上に美味しかった」という声が多く、特に青椒肉絲が好評を得ました。初めての試食でありながら、参加者たちが麹肉の可能性を肌で感じた瞬間でした。

これからの展望



今後も麹ラボでは、麹菌を利用した新たな食品開発を進め、より多くの人々の日常に取り入れられる商品を目指します。持続可能な未来に向けた一歩として、麹肉の普及がどのように進んでいくのか、注目です。

株式会社麹ラボについて



筑波大学から発展したこのスタートアップは、麹菌による革新的な代替肉を開発し、持続可能な食品システムの構築を目指しています。環境に優しい選択肢を提供し、健康的な食生活を実現するために尽力しています。今後も注目が集まる企業です。


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