神奈川大学が取り組む食の持続可能性プロジェクトの全貌とは

神奈川大学が推進する食の持続可能性プロジェクト

2028年に創立100周年を迎える神奈川大学が、注目のプロジェクトを始動させました。その名も「食の持続可能性×食の未来に向けた産官学民共同研究プロジェクト」。このプロジェクトは、神奈川大学国際経営研究所横浜みなとみらい学センターが主催し、三菱食品の協力を得て、産官学民が連携して進めるものです。

プロジェクトの目的とは

このプロジェクトの核心は、食の持続可能性に関連する課題を明らかにし、それを解決するための社会的なデザインを研究することです。メーカー、卸、小売、物流など、Supply Chain Management（SCM）関連のメンバーが参加し、2035年における食の未来を実現するための方策を探ります。具体的には、食の持続可能性に対する優先順位を定め、それに基づいて各企業が実行可能な施策を検討していきます。

具体的な取り組み

1. 研究の流れ

2025年から2027年度の3年間という期間を設け、以下のような段階を踏んで進められます。

- 第1期（2025年6月～2026年3月）では、企業が自社の過去の研究を持ち寄り、持続可能性に関する優先課題の議論が行われます。
- 第2期（2026年4月～2027年3月）には、みなとみらい地区を舞台に具体的な実証取り組みを行います。
- 第3期（2027年4月～2028年3月）では、効果を検証し、研究成果をまとめた論文や書籍の発刊を目指します。

2. イベントの開催

プロジェクトのスタートを祝し、2025年6月から意見交換イベントが開催される予定です。このイベントでは、各社のプレゼンテーションやワークショップを通じて、業界のニーズや課題に関する意見が交わされます。参加企業には、三菱食品や東急株式会社、スーパーサンシなど多くの重要なプレイヤーが名を連ねています。

食の未来を考える意義

持続可能な食の未来を考えることは、環境問題や地域経済の発展、さらには私たちの健康にも直結しています。このプロジェクトは、単なる研究にとどまらず、民間企業と学術機関が連携して社会に実装可能な解決策を打ち出すことを目指しています。神奈川大学が掲げる「社会デザインの視点」は、多様なバックグラウンドを持つ参加者たちによって、より豊かな未来を形成する一助となることでしょう。