男性の自作弁当が増加中!
近年、物価が上昇する中で、男性の3分の1が自作の弁当を持参するようになっています。ウェルネスダイニング株式会社が実施した調査によると、全国の成人男性300名のうち、29%が弁当を自分で作っていると回答しました。このことは、昼食コストの高騰が影響し、弁当作りが特別な行為ではなく、実用的な選択肢として浸透しつつあることを示しています。
自作弁当の増加理由
自作の弁当を作る男性の多く(約85%)は、もともと料理をする習慣があったと回答しています。このことから、弁当作りをためらう要因は料理スキルよりも、準備や段取りの負担が中心だと思われます。工程をシンプルにすることで、続けるハードルも下げられるかもしれません。
学びの入口は家族
さらに、弁当を作り始めるきっかけの多くは「家族から教わった」とのこと。約40%が親や祖父母からの影響を受けたと述べており、家庭の味が大きな役割を果たしています。一方で、若い世代はYouTubeやWEBレシピなどのデジタルコンテンツを利用していることも見逃せません。
重視されるポイント
お弁当を作る際に重視されていることは「栄養バランス」と「節約」で、これが弁当男子たちのニーズを強く反映しています。一方で、彩りや見た目の重視度は低めで、実用性が優先されていることもわかります。
続ける理由とエピソード
自由記述では、弁当作りに対する率直な意見が多く集まりました。例えば「母の弁当で育った」「節約のつもりで始めたが、楽しくなった」という声も。その中で、「慣れてきたから続けている」といった意見もあり、感情的な要素も影響しています。弁当づくりは、単なる食事の準備ではなく、生活のリズムや健康意識と向き合うきっかけになっているのです。
弁当作りを通じての変化
初めは「節約」や「必要に迫られて」始めた行動が、実際には生活の中で自分なりのペースを築く手助けになっていることが多いようです。続けていくうちに、行動は習慣になり、無理なく続けられるようになるのです。
お弁当作りは、個々のライフスタイルや体調に合わせた食事を見直す良い機会であり、健康的な食生活を目指す上で多くの人々に影響を与えています。
調査概要
この調査は、ウェルネスダイニング株式会社によって実施されたもので、23歳から35歳までの男性300名を対象に、インターネットを利用したアンケート形式で行われました。調査期間は2025年7月です。
自作弁当の流行は、健康意識の向上や物価の高騰といった社会的背景を反映した動きともいえます。男性たちが自分の健康や節約を考えて、自分の手で食事を作るという行動は、今後ますます定着していくことでしょう。