ロクシタン、世界初のエコサート認証を取得したスパ
南仏プロヴァンスに位置するロクシタンが手がける5つ星ホテル「ル クヴォン デ ミニム」は、スパ「ロクシタン アン プロヴァンス スパ」において、オーガニック認証機関であるECOCERT(エコサート)の「Sustainable Well-being Center」認証を世界で初めて取得しました。この認証は、製品やサービス、環境への配慮がなされた施設に対し与えられるもので、ロクシタンのウェルビーイングと持続可能性への取り組みを強く反映しています。
ウェルビーイングとサステナビリティの統合
「ル クヴォン デ ミニム」は、17世紀の修道院を改装した贅沢な宿泊施設であり、訪れる人々に「セルフケア」、「人とのつながり」、「自然との共生」というホリスティックな体験を提供しています。スパの設計と運営には、環境への配慮が込められており、持続可能な開発を推進するというロクシタンの信念が色濃く表れています。
この認証取得にあたり、ロクシタンとエコサートの専門家たちが協力し、綿密なプロジェクトを数ヶ月かけて進めました。2024年12月にプロジェクトが完了し、2025年初めに認証が与えられました。このスパの取り組みは、ラグジュアリーと環境への配慮が共存できることを示す事例として、今後も他のスパ施設のモデルとなることでしょう。
エコサート認証の基準と実践
「Sustainable Well-being Center」認証は、天然成分やオーガニック製品の利用、健康的で安心な職場環境の提供、そして環境負荷の軽減の3つの側面に基づいて評価されます。ロクシタン アン プロヴァンス スパでは、以下の取り組みを行っています:
- - 天然由来の製品の使用:スパトリートメントには、ほとんどがオーガニック認証を受けたロクシタン製品が使用されます。
- - 社会的基準の導入:スタッフは、エネルギーと水の責任ある使用法を学ぶ社内研修を受けており、環境影響を低減する方法を習得しています。
- - 地熱エネルギーの利用:施設全体で地熱エネルギーを取り入れ、冷暖房のエネルギー源とすることで、環境への負荷を大幅に削減しています。
エコサート認証の一環として、これらの取り組みは持続可能な開発戦略の一部として位置付けられており、毎年監査を受けることでその持続可能性を保証しています。
持続可能な未来へ向けたロクシタンのビジョン
ロクシタンのエコサート認証取得は、より良い未来に向けた取り組みを強化するための一歩といえます。ブランドは以前からエコサートとの協力を進めており、今後もスパ事業全体での環境への配慮を続けていきます。
今後期待されるプロジェクトには、次のようなものがあります:
- - 環境に配慮したクリーニング方法での認証リネン使用の増加
- - スタッフに対する水、エネルギー、廃棄物管理に関するさらなるトレーニングの実施
- - 廃水管理の新たな解決策の模索
ロクシタンのグローバル・スパ・ディレクター、マリナ・グロヴェール氏は、「ウェルビーイングと持続可能性は私たちの根本的な哲学」と述べ、エコサート認証取得が新しい実践の広がりを示すものであることを強調しています。
エコサートについて
エコサートグループは、130以上の国で持続可能な実践の普及を支援している国際的なネットワークです。持続可能な環境を目指す多くの事業分野において、その厳密な基準を通じて活動しています。ロクシタンもこのネットワークの一員として、持続可能な未来に向けての努力を続けています。
ロクシタンが誇る「消費を再生に」というブランドビジョンは、自然との調和を求める現代において、ますます重要な役割を果たすことでしょう。