粉体ホッパーの革新
2025-02-19 12:14:55

食品工場の生産性向上へ!粉体ホッパー特許技術の全貌

粉体用ホッパーの革新技術について



MONOVATE株式会社が開発した特許技術の「微多孔性層」により、粉体を液体のように流動化する新しい装置が誕生しました。このエアレーションホッパーは特に食品、医薬品、化粧品製造の現場での生産効率や品質管理を劇的に向上させることを目的としています。粉体が固まってしまう、いわゆる「粉詰まり」の問題に悩まされる工場にとって、この技術は救世主となるでしょう。

エアレーションホッパーの仕組み



この装置は、ホッパー内部に空気を供給する仕組みを採用しています。空気が粉体に流れ込むことで、粉体は流動化し、まるで液体のようにスムーズに排出されます。そのため、ホッパーの出口での詰まりが解消され、工場の生産ラインが止まるリスクが大幅に軽減されます。

実際の食品工場での例を見てみましょう。粉末スープの製造工程では、原料の粉がボトルネックになることが多くあります。もし貯蔵タンク内の粉が固まって動かなくなってしまうと、その時点で生産がストップしてしまいます。このエアレーションホッパーがあれば、そんなトラブルとは無縁です。

様々なメリット



1. 原料ロスの改善


粉詰まりによる排出遅延で廃棄されるばかりでなく、ホッパーに残る粉体の量を最小限に抑えることができます。無駄を削減し、歩留まりの向上に寄与します。

2. 騒音対策


従来の粉詰まりの対策としてタンクを叩いたり振動を加えたりする方法は、作業環境に騒音をもたらしていました。その点、エアレーションホッパーは空気を使用しているため、作業環境を静かに保つことができます。

3. エアー消費量の削減


この新技術は、エアー消費量を抑えつつ粉体の搬送量を最大2.8倍に向上させることが可能です。エアー輸送機と組み合わせることで、より効率的な搬送が実現します。

特許技術の新規性



「微多孔性層」という特許技術は、ホッパー内に配置された微細な孔と二重構造によって成り立っています。外側の孔(φ200µm)と内側の孔(φ70µm)が、圧縮エアーが通過することで粉体を均一に流動化します。加えて、内ホッパーと外ホッパーの間に空間を設け、空気を充満させることで全方向からの流動化が実現しています。

この革新技術は、工場の新たな製造工程を切り開く可能性を秘めており、特に2025年2月に開催される「第11回インターフェックス大阪」においても展示される予定です。これにより、より多くの業界関係者がこの技術に触れる機会が増え、多くの工場での導入が期待されます。

MONOVATE株式会社の企業概要



MONOVATE株式会社は、1957年に設立され、長年にわたる実績に基づき、産業用設備の製造を手掛けています。医薬品や化粧品、食品業界に特化したオーダーメイドのステンレス容器や撹拌装置を提供し続けており、2024年に社名を「日東金属工業株式会社」から変更しました。この新たなブランド名に込められたのは、常に革新を追求し続けるという意志です。

詳細については、公式ウェブサイトやカタログをご覧ください。MONOVATEは今後も、より効率的で安心な製造プロセスを提供し続けることでしょう。


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