御幸毛織120周年記念!新たな挑戦への歩み
御幸毛織株式会社は、創業120周年を迎え、歴史ある鷹岡株式会社とコラボレーション企画を展開することが決まりました。この二つの老舗企業が手を組むことで、約100年前に誕生した生地ブランド「FANCYTEX」を現代に蘇らせ、春夏向けの新しいコレクションを発表します。今日、私たちが注目すべきポイントを解説します。
コラボレーションの背景
御幸毛織と鷹岡株式会社の出会いは1920年代に遡ります。その頃、東京に拠点を置く御幸毛織は、大阪の鷹岡商店との取引を開始し、純国産の高級紳士服地を生み出すことに挑戦しました。1928年には「FANCYTEX」と名付けられた春物紳士服地が誕生し、それ以降両社の関係は深く結ばれています。
新たなコレクションの魅力
今回の企画は、御幸毛織の伝統的な技法を活かした“夏素材シャリック”を使用しています。シャリックは、その軽量感と通気性の良さから、盛夏には欠かせない生地として知られています。ウールとポリエステルを融合した特製の生地は、発表以来多くの顧客に愛されてきました。
SHALICKのブランドストーリー
今季取り扱うSHALICKは、ウール47%、モヘア16%、ポリエステル37%のブレンドから成るスーツ向け生地です。1981年の発売当時のクオリティを再現し、清涼感のある軽量で通気性に優れた生地に仕上げられています。また、全素材には環境に配慮した非フッ素撥水加工「C-zero」を施し、次世代に繋がる意識が込められています。
- - スーツ向けSHALICK: 密度を込めた低速織りで、しっかりしたハリ感を実現。
- - ジャケット向けSHALICK: ドレープ感があり、持ち運びしてもシワになりにくい特性。
- - セットアップ向けSHALICK: ウールポリエステル製のシアサッカー生地で、上質感と吸湿性、ストレッチ性を持っています。
伝統と革新
御幸毛織の企画担当者は、ウールの機能性を多くの人に伝えたいと語ります。ウールは通年のシーズンにおいて優れた特性を発揮し、汗をかいてもべたつかず快適に着用できます。また、燃えにくく防臭効果も期待できる素材です。特に若い世代にウール製品の魅力を知ってもらいたいと話し、今後の展望についても明るい展望を持っています。
鷹岡株式会社の思い
鷹岡株式会社の担当者は、長い歴史を持つ両社が共に未来へ向かう新たな企画を始められたことを喜んでいます。150周年を迎えた際に、140周年に実施したこのコラボレーションを誇りに思える成果を目指すとのこと。
まとめ
今回の御幸毛織と鷹岡株式会社のコラボレーションは、伝統を守りつつも未来に向けた一歩を踏み出す素晴らしい企画です。新たな春夏コレクションがどのように多くの人々に愛されるのか、今から楽しみです。