「ひだりパグ」が新たな音楽の世界へ
作業療法士発のキャラクター「ひだりパグ」が、絵本やアパレルに続いて音楽の領域に進出することが、今話題を呼んでいます。Re Designが手掛けるこのキャラクターの新プロジェクトとして、公式HIPHOP楽曲『ふつうってなに?』の制作が最終的な段階に入っています。この楽曲制作には、精神科作業療法士でありRAPPERとしても活動する慎 the spilit(シン ザ スピリット)が関わっており、ジャケットデザインはひだりパグの公式ビジュアルを手がけるUZUによって制作されています。
ひだりパグとは何か?
「ひだりパグ」は、左側が塗られていないユニークな姿を持つキャラクターで、半側空間無視を象徴的に表現しています。この現象は、特に脳卒中の後遺症に見られるもので、左側の物事に気づくことが難しいという症状です。しかし、ひだりパグはただの障害の説明のためのキャラクターではありません。左側が塗られていない姿は、できないことに対する視点を変えることで、個性や表現の可能性を示唆するものとなっています。
Re Designは、ひだりパグを通じて、「ふつうってなんだろう?」という疑問を考えるきっかけを提供し、人々が自分自身の「ふつう」を再定義することを目指しています。
楽曲『ふつうってなに?』の背景
現在制作中のHIPHOP楽曲『ふつうってなに?』は、このキャラクターが持つテーマを基にしており、「お前の普通て何?」という問いかけが根底にあります。この楽曲では、ふつうという枠組みに苦しむすべての人々に、自分らしさを大切にして生きることの大切さを訴えかけています。
「できる」「できない」といった基準で人を測るのではなく、失敗や苦手、弱点も新しい視点で捉えることで、価値や表現に変わることができるというメッセージを含んでいます。ひだりパグの問いをHIPHOPの言葉として表現し、聴く人をその枠から解放しようという試みがここにあります。
慎 the spilitからのコメント
慎 the spilitは、楽曲制作にあたって「ふつう」という概念に悩みを抱える人々に向けてメッセージを発信しています。「この曲が、枠を壊すきっかけになればと思っています。自分らしく生きることができる世の中を願っています」とのコメントが印象的です。
ジャケットデザインの工夫
ジャケットデザインは、UZUが手掛けており、彼女の作品に見られる優しさとはまた異なる、HIPHOPの強さを表現しています。黒を基調にした強いビジュアルが、サングラスをかけたひだりパグの存在感を引き立て、タイトル「ふつう」の文字でも技法的に表現されています。文字の左側に位置する「ふ」のみが灰色でデザインされていることは、キャラクターの背景が持つ半側空間無視の視覚的な要素を反映しているのです。
今後の展開
楽曲『ふつうってなに?』は、2026年7月10日にスタジオでの再調整を予定しており、その後、エンジニア作業を経て完成音源の確認、各種音楽配信サービスへの登録・申請が行われる予定です。Re Designは、今後もひだりパグを中心にさまざまなプロジェクトを展開し、「ふつうとは何か」という問いを社会に発信し続ける意向です。
プロフィールの紹介
慎 the spilitは滋賀県出身のRAPPERであり、精神科作業療法士、そして3児の父です。彼の楽曲は、自身の経験や心の病との向き合いをテーマにしており、多くのメディアでも紹介されています。一方、UZUは小中学生の母でもあり、京都芸術大学でイラストを専攻したアーティストです。彼女の作品は、優しい色合いと物語性に溢れ、多くの人々に支持されています。Re Designの代表である伊藤竜司は、作業療法士として18年以上の経験があり、2024年に開業を予定しています。
これからの音楽活動やプロジェクトの展開から目が離せません。