大田区の新たな挑戦!第37回中小企業新製品・新技術コンクール
大田区産業振興協会が主催する「第37回大田区中小企業新製品・新技術コンクール」が開催され、選ばれた入賞企業が年々進化を続けています。今回も数多くの創意工夫が詰まった製品が出揃い、地域の活性化に貢献する優れた技術力が披露されました。
参加企業と審査の流れ
本コンクールは、過去5年以内に開発された新製品や新技術を対象としており、厳正な審査の下、9社が入賞を果たしました。審査委員長は東京科学大学の特命教授、佐藤勲氏が務め、技術だけでなく、実用性や将来性も考慮された選定が行われました。その結果、最優秀賞に輝いたのは、株式会社丸山製麺が開発した画期的な「らーめん缶」です。
入賞製品の紹介
最優秀賞:株式会社丸山製麺の「らーめん缶」
「らーめん缶」には、業界初となるスープに浸しても伸びにくい小麦麺が使用されており、常温で3年間保存ができます。醤油味とピリ辛味噌味の2種類があり、非常食としても、自販機での温かいらーめん提供が可能に。非常に利便性が高く、新しい食文化を感じさせる製品です。
優秀賞:株式会社ICOMAの「タタメルバイク」
次に紹介するのは、株式会社ICOMAの「タタメルバイク」。この折りたたみ式超小型電動バイクは、スーツケースのように持ち運びができ、都市部での移動に最適。コンパクトさを兼ね備えつつ、環境にも優しい新しいモビリティを提供します。
優秀賞:Shisei Medicalの「ハンドジグリング」
脳卒中の後遺症に悩む方々へ向けて開発された「ハンドジグリング」は、上肢のリハビリ支援機器です。自然な動きを促進する設計が施されており、リズミカルな運動で上肢の機能向上を実現します。日常生活に溶け込む形で訓練できるのが特長です。
さらに注目の入賞企業
他にも、奨励賞に選ばれた企業たちも忘れられません。株式会社Piezo Sonicの「超音波モータ用2軸位置制御コントローラ」や、株式会社ロボットテクニカルセンターの「PC遠隔操作溶接ロボットシステム」、さらには三桂製作所の「ノックアウト差込式ケーブルコネクタ」など、さまざまな分野での技術革新が見られます。これらの製品は、展示会「Meet New Solution in TIB 2025」においても広く紹介される予定です。
展示会への招待
令和7年12月12日(金)には、Tokyo Innovation Baseで展示会が行われます。全国のハードウェアスタートアップやAI関連企業など、130社が参加し、これからの技術を体感できる貴重な機会です。入場は無料で、どなたでも参加可能です。
まとめ
大田区中小企業新製品・新技術コンクールは、地域の産業の発展と技術の先進性を支える大切なイベントです。入賞企業の革新的な製品に触れることで、私たちへの新しい体験や発見が待っています。ぜひ月末の展示会にも足を運び、未来の技術に触れてみてはいかがでしょうか。これからの大田区の活躍が楽しみです!