未来の美容がここに!資生堂の藻類スキンケア
2025年4月に開幕する大阪・関西万博で、資生堂が新たなスキンケア化粧品のプロトタイプを公開します。この新しい製品は、藻類という非常に古い生物を基に開発されており、“生命美の循環”をテーマにしています。資生堂は1852年以来、アートとサイエンスを融合させた革新的な製品作りを行っており、今回のプロジェクトも、その伝統を受け継ぐものです。
資生堂のサステナビリティ
資生堂は、化石燃料に依存しない方法で持続可能なスキンケアを実現しようとしています。そのために藻類に着目し、さまざまな研究開発を行ってきました。藻類は太古の地球から存在しており、急速に生育する特性を持っています。これを利用することで、より環境に優しい化粧品を提供できると考えています。
新製品は「美の玉」と名付けられた2つのアイテムで構成されています。ひとつは「美の玉 まがたま」、もうひとつは「美の玉 しずく」です。これらの製品の開発には、日本古来の美意識と自然への敬意が込められています。
二つのプロトタイプの特徴
1.
美の玉 まがたま:
これは、昆布などの褐藻類に由来する多糖類を使用し、特別な膜形成技術でクリーム状に加工されたスキンケア製品です。利用者が手のひらで押すと、クリームが飛び出し、心地よい体験が得られるように設計されています。
2.
美の玉 しずく:
こちらは藻類由来のオイルを小さなビーズで包んだ美容液です。この製品は、持続可能な美容を実現するために開発されたリピッドシェル技術を用いています。一滴で肌にピタッと吸収され、生命力あふれる肌へと導くことを目指しています。
MATSURIプロジェクトへの参加
資生堂は、ちとせグループと協力し、2022年からMATSURIプロジェクトに参加しています。これは、藻類を利用した新たな産業を形成し、バイオエコノミーを推進するための共創プロジェクトです。資生堂は、このプロジェクトを通じて、持続可能な資源の開発や、化粧品容器の開発にも取り組んでいます。
今後、資生堂は化粧品だけでなく、食品分野でも藻類を活用した製品の開発を目指しています。
まとめ
資生堂の新しい取り組みは、美しさだけでなく、地球環境をも考慮したものです。2025年の大阪・関西万博でのプロトタイプ公開を楽しみにするとともに、これからの持続可能な美容の未来に期待が高まります。これは単なるスキンケアの革新ではなく、私たちの生活様式そのものに新しい風をもたらす可能性があるのです。